今やパソコンは一家に1台、スマホは1人に1台は当たり前。最近では、テレビや冷蔵庫までもがネットにつながるようになり、現代は“IoT社会”になりつつある。しかし、その便利さと引き換えに、知らず知らずのうちに大きなリスクを負っているかもしれない。
 「多くの人はセキュリティについてあまり気にしていない。気にするのは機械が動くかどうかだ」
 こう話すのはケビン・ミトニック氏、アメリカで“伝説のハッカー”と呼ばれる人物だ。全米史上最大のコンピューター犯罪者と言われ、不正アクセスを繰り返し1995年にはFBIに逮捕された。その後はホワイトハッカーに転向し、ネットワークセキュリティについて企業にアドバイスしている。