雑誌記者を経てフリーライターになり、殺人事件を長年にわたり取材してきた小野一光さん。「殺人者たちはどういうことを思って、どういう風に犯行に及んだのかを聞ければ」と、一家全員が死刑判決を受けた大牟田連続4人殺人事件、秋田児童連続殺人事件、尼崎連続変死事件などの犯人に迫ってきた。
 小野さんが最も衝撃を受けたと話すのが、「北九州監禁殺人事件」の主犯、松永太死刑囚だ。監禁・殺人の容疑で逮捕され無期懲役となった内縁の妻・緒方純子受刑者らを洗脳し、自らは手を汚すことなく、一室で7人を監禁し殺害させた。その残虐性・悪質性ゆえ、事件の多くはあまり語られていない。