こんにちは。青木真也(34歳)です。開幕投手を逃しました。
四月から新生活スタート。希望と不安を薄っぺらのボストンバックに詰め込んでのことと思います。僕も18歳で大学進学で東京に出てきたときは、親元を離れる不安しかありませんでした。柔道部の寮に荷物を置いて入寮したときは涙が出たことを覚えています。さみしがりやで軽度のメンヘラなのは今も昔は変わりません。新しいことを始めるのは誰もが不安です。できることをコツコツとやりましょう。本当に辛かったり、合わなかったらいつでも辞めてもいいことも忘れずに。自分を壊してはならないです。
僕は「悩みがなさそうで楽しそうだよね」と声をかけてもらうことがあります。
楽しんで生きているつもりだし、好きなことをして生きていけることに感謝しています。でも悩みがないのは違います。格闘技でも仕事でも自分の理想と現実がかけ離れているので、その差にいつも悩みます。周りと比べて意味がないのもわかってはいるのだけど、他者と比べて悩みます。年齢を重ねて思い通りに練習ができないことにも悩みます。思い通りにいかないこと全てに悩んでいます。
格闘技だって仕事だって、10年前の自分が思っていたものよりも出来ています。当時の僕が見たらよく頑張ったと思うはずです。でも悩むのです。何故だ。
競技レベル、職種など関係なく全ての人が頑張っているのだと思います。皆が悩み苦しんでいます。自分だけではなく皆が悩み苦しんでいると思います。スポーツ選手だって、大学教授だって、経営者だって同じだ。皆が悩んで、頑張って、エロいこと考えてる。そんなもんだから今あるものと真っ向から闘っていけばいいのです。
生きていく中で、本当に好きだと思えるものに見つかったら全力でのめり込むことをお勧めします。僕は格闘技に出会ってのめり込みました。仕事にして人生を賭してやることになったけども、本当に幸せな生き方ができていると思います。もしも若いときに見つかったのならば、それほど幸せなことはないです。自分の幸せ見つけようぜって話です。
さて。AbemaTVで話題を集めた「格闘代理戦争」のセカンドシーズンがMMAではじまります。僕も末席に入れて頂いて感謝です。あきやま選手やきっど選手*1と一緒にできるなんて感激です。過激な闘い、過激な番組ができたらと思いますので、皆様お楽しみに。番組は4月29日にプレイボール。
文/青木真也(格闘家)
*1:秋山成勲と山本“KID” 徳郁