眉月じゅんの漫画を原作とした映画『恋は雨上がりのように』(5月25日より東宝系にて公開)より、主題歌入りの特報映像が解禁となり、主題歌は神聖かまってちゃんの名曲「フロントメモリー」のカバー曲であることが発表された。

この記事の写真をみる(2枚)

 2014年に「週刊ビッグコミックスピリッツ」にて連載を開始するやたちまち話題となった「恋は雨上がりのように」。現在、9集まで刊行され、累計発行部数200万部を突破。登場人物たちの繊細な心情を描いたストーリーが共感を呼び、「このマンガがすごい!」、「マンガ大賞」、「全国書店員が選んだおすすめコミック」など 各マンガ賞に軒並みランクイン、第63回小学館漫画賞一般向け部門を受賞。フジテレビ 「ノイタミナ」枠ほかにてTVアニメも放送されるなど、今もっとも注目されているコミック“恋雨”が待望の実写映画化となっている。

 主人公の女子高生・あきらを演じるのは、『バクマン。』(2015)、『溺れるナイフ』(2016)、『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』(2016)など話題作に次々と出演する小松菜奈。『沈黙-サイレンス-』ではマーティン・スコセッシ監督に見いだされ、世界進出も果たした当代随一の若手実力派女優だ。

 そしてそのあきらに片想いされるファミレス店長・近藤を演じるのは、『アイアムアヒーロー』(2016)、『探偵はBARにいる3』(2017)など数々の映画、ドラマに出演し、アニメーション声優など多方面で活躍する大泉洋。確かな演技力、圧倒的な存在感、軽妙なトークでも幅広い年代から愛される大泉が、さえない、けれども魅力的な中年男性を、絶妙なバランスで演じる。

 さらに、清野菜名磯村勇斗、葉山奨之、松本穂香山本舞香、濱田マリ、戸次重幸吉田羊ら、フレッシュな若手から演技派のベテランまで実力派キャストが集結。『世界から猫が消えたなら』(2016)、『帝一の國』(2017)などの永井聡監督が、登場人物たちの不器用だけれども真っ直ぐな想いを丁寧に描き、観る人の胸を打つ作品を作り上げる。

特報映像が解禁!主題歌は神聖かまってちゃんの名曲「フロントメモリー」のカバー

 この度公開された特報映像では、17歳の女子高生・あきらが、45歳の店長に告白の返事を詰めより、その迫力に店長がうろたえる様や、台風の中、店長がどこかに飛ばされてしまう様など、これまでの繊細で美しい映像とは一味違ったコミカルな“恋雨”の世界観を垣間見ることができる。

拡大する

 さらにこの特報映像をもって主題歌音源も初解禁。原作者・眉月じゅんが本作を執筆するにあたり着想を得た、「この漫画のテーマソング」と位置付けるロックバンド・神聖かまってちゃんの名曲「フロントメモリー」を映画“恋雨”用に新たにカバー&アレンジ。シンガーとして大抜擢されたのは、次世代の歌姫・鈴木瑛美子だ。幼少時から家族で歌うコーラスグループ「スギモト☆ファミリー」の一員として、コンサート等に出演。2016年に「関ジャニ∞のTheモーツァルト 音楽王No.1決定戦」にて、カラオケ部門でアマチュア枠を勝ち抜いた現役女子高生として脚光を浴び、2017年に湖池屋のTVCMに起用されるや、その規格外の歌唱力で大きな話題となった。

 そしてその比類なき新人アーティストをプロデュースするのは、音楽プロデューサーの亀田誠治。これまで椎名林檎、平井堅、スピッツ、GLAYいきものがかり、JUJU、エレファントカシマシ、大原櫻子、GLIM SPANKY、山本彩、D-LITE、東京スカパラダイスオーケストラなど数多くの有名アーティストのプロデュース、アレンジを手がけてきた亀田が、「人類はこんなにも進化しているのか!」と息を巻くほど鈴木の規格外な才能にほれ込み、自らのアレンジにより全く新しい「フロントメモリー」を作り上げた。

眉月じゅん

 「フロントメモリー」のアンニュイな歌詞とキラキラ疾走感あるメロディーが17歳の心情にぴったりだと感じ、勝手に主人公のテーマソングとして原稿中よく聴いていて作中引用までしちゃった曲がまさかの映画主題歌に!感謝感激です!鈴木さん×亀田さんによるアレンジも音と声がどんどん伸びていって、まるで青空へ駆け抜けていくような気分になりました。素敵です!原曲の神聖かまってちゃん・の子さんVer、川本真琴さんVerに続き、大好きな曲がもう1曲増えてとても嬉しいです。劇場で聴くのが楽しみで仕方ありません!

小松菜奈

 この「フロントメモリー」が主題歌になるなんてとっても嬉しいです!歌声が爽やかで力強く、疾走感がありながらテンポ良く進むリズムがこの映画にぴったりだなと思いました。何度も聴きたくなるような、この感じはなんだろと思うくらいリピートしちゃいます。鈴木さんと恋雨のコラボレーションが映画館で響き渡るのが私自身とても楽しみです!

の子(神聖かまってちゃん)

 私、神聖かまってちゃんの、の子は今回主題歌と劇伴で参加させていただきました。元々漫画の中でもフロントメモリーや23才の夏休みという曲などをシーンインさせていただいてました。そして、今回このように作品を共に作る事ができ大変感激しておりますし感謝しています。映画はとても素晴らしい作品になっております。永井監督はまだ若いのに天才ですね。大泉洋さんの演技もさる事ながら小松菜奈さんに至っては容姿まであきらそのままです。眉月先生、作品で出会えた事、嬉しいです。『巡り合わせ』はあるんでしょうね、ありがとうございます。最後に映画『恋は雨上がりのように』みなさん劇場に足を運んでください。そこにあなたが人生で足りなかった何かが、必ず待っています。

亀田誠治

 映画「恋は雨上がりのように」の主題歌は、神聖かまってちゃんの「フロントメモリー」のカバー。名曲をカバーするってとても大変なこと。でも、鈴木瑛美子さんが初めて僕のスタジオでこの曲を歌った時に、その心配は一気に吹き飛びました。18歳にして規格外の歌の上手さ。彼女の生歌を聴いた時、「人類はこんなにも進化しているのか!」と驚きを越えて感動したのを覚えています。しかも、瑛美子さんは頑張って歌っているのではなく、楽しんで歌っています。永遠の名曲と未来の歌姫の出会いが、新しい「フロントメモリー」を生み出したのです。

鈴木瑛美子

 初めてこの曲を聴いたときには、自分が歌うというイメージが湧きませんでした。私はバラードやスローな曲が得意なので、アップテンポで言葉数が多い曲はあまり歌ったことがなかったからです。しかし主人公あきらのストーリーが、中学生時代にバレーボール部でケガをして休んでいた自分のストーリーと重なり、レコーディングでは感情移入して歌うことができました。そして亀田さんのアレンジが素晴らしく、前奏から心が締め付けられるようなサウンドになっています。全曲通してお楽しみください。

 主題歌入り特報映像は、4月13日(金)より全国の映画館で順次上映予定だ。

(c)2018映画「恋は雨上がりのように」製作委員会 (c)2014 眉月じゅん/小学館

この記事の写真をみる(2枚)