「浪速の狂拳」のこと亀田3兄弟のいとこ・亀田京之介に対し、3兄弟の次男・大毅が「次負けたら終わりやで」と、実質的な“負けたら引退”宣告を行った。

京之介は1月1日に行われたデビュー戦で木元紳之輔とフェザー級4回戦で対決。「まばたきさせない試合がしたい」と強気な発言を繰り返していたが、結果は本人も周囲も想定していなかった2ラウンドTKO負け。控え室に戻ると、悔しさのあまり人目もはばからず号泣した。
4月7日に放送されたAbemaTVのドキュメンタリー番組「ラスト亀田興毅~最後の現役復帰~」で現在の様子が紹介されると、協栄ボクシングジムでプロ初勝利を目指し練習を重ね、ジムと自宅を往復するだけの地味で地道な生活を繰り返している様子が見られた。「世界なんて言えない。次の試合に絶対に勝つのが目標」と、必死に打ち込む姿勢もあった。それでも元世界2階級王者の大毅は、日々の練習にも慣れた様子に「ぬるい。危機感がない」と、どこか甘えにも似た雰囲気を感じ取っていた。
そこで大毅が思いついたのが、マンネリを打破し、新たな刺激を与えるための出稽古だ。ワタナベボクシングジムにいる元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者・内山高志のもとに送り込むプランを整えた。京之介を呼びつけた大毅は「次負けたら終わりやで。ホンマに刺激を受けるために、内山さんとこ行こう。これで負けたら引退や」と言い放った。
今年の元日にデビューしたばかりの新人に対して、次戦で負けたら引退という強烈な通告。それも3兄弟がすべて世界チャンピオンになったという、亀田家ならではのいばらの道。内山のもとで眠れる才能が花開き、強靭な精神力が備われば、あの自信満々な京之介がまた帰ってくる。
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