ビッグウェーブに乗り、横浜DeNAがハマスタに帰ってきた。昨日の東京ドームの試合では神里和毅の先頭打者ホームラン、東克樹のプロ初勝利とルーキーが暴れ、6対4で勝利。敵地で巨人を3タテした。Mazda Zoom-Zoomスタジアム広島での広島戦から数えて5連勝。横浜DeNAアレックス・ラミレス監督(43)は、「序盤の(ハマスタ)6試合の1勝5敗からここまで盛り返してきたことは大きい。とくにルーキーの選手が非常に躍動していて、彼らの活躍で今こういうチーム状況にある」と称える。

 8回には、代走の韋駄天ルーキー、宮本秀明が盗塁でチャンスを広げ、乙坂智の犠牲フライで追加点を奪い、ラミレス監督が掲げる「スモールベースボール」を形に表した。「宮本は代走だけでも20~30盗塁できるくらいのポテンシャルを持っている。盗塁するときにまったく恐れていない。攻撃のバリエーションが増える」と、宮本や神里の活躍で昨年は実践できなかった機動力野球が浸透してきている。

 5連勝で波に乗るがラミレス監督だが、今シーズン初対戦の中日に対し気を引き締める。「中日は非常に良い野球をやっている。とくに外国人選手が投打に渡り活躍している。外国人だけで見たらリーグで一番だと思う。去年うちは中日にはかなり良い成績を残せたが決して甘く見てはいけない」。昨年は15勝7敗3分と大きく勝ち越しているが、ビシエドに対しては(シーズン18本中)5本のホームランを許した。対DeNA戦は.346の打率を残している。そこに立ちはだかるのが先発の石田健大だ。昨年は中日戦の防御率1.98と、抜群の好相性を見せる。

 「石田はここ2試合序盤に点を取られ、その後良いピッチングをするが打線の援護がなく、そのまま負けてしまうパターン。もちろん石田にも良いピッチングをしてもらい、打線もしっかり援護して、チーム一丸になり勝っていくということが必要」と試合前のラミレス監督。見どころは石田対外国人打者となりそうだ。石田がゲームを作り、得意の投手リレーで勝ちパターンに持ち込めるか。

 巨人戦3連投で広島戦から5試合連続セーブをあげている山崎康は「全然いけます」と監督にアピール。「そのつもりで準備はさせるが、ゲーム状況を見ながらケースバイケースで考えようかと思う」と6連戦中の連投とあって慎重に対応する姿勢だ。

 「今月は勝ち越して終わりたい、とかいうよりも、調子を上向きにするために1戦1戦ケースバイケースでしっかりやっていくことが大切」と、長いシーズンの先を見据える。ビジターでの5連勝の勢いそのままに、まだ1勝しかしていないホームで1戦、1戦勝ち星を重ねたいところだ。【山口愛愛】


▶4/13 17:50~ 【プロ野球】横浜DeNAベイスターズvs中日ドラゴンズ

【プロ野球】横浜DeNAベイスターズvs中日ドラゴンズ | AbemaTV(アベマTV)
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