躍進が続く東京女子プロレスは、今年3回の後楽園ホール大会を開催する。1月4日は超満員となり、その後も全大会が超満員と勢いに乗る中で開催されるのが5月3日の後楽園大会だ。

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(ドラゴンスリーパーで王者を仕留めた辰巳。タイトルマッチに向け自信を深めた)

この大会(AbemaTVで生中継される)では、シングル王座TOKYOプリンセス・オブ・プリンセスをかけて王者・山下実優と辰巳リカが対戦する。山下は初代王者で今回が2度目の戴冠、試合ぶりだけでなく言葉からもチャンピオンとしての風格を感じさせるようになった。

対する辰巳はこれが3度目の王座挑戦。大一番を経験するたびに地力を高めている印象がある。しかも今回は後楽園でのタイトルマッチという最高の舞台だ。

両者は4.8春日部大会でタッグマッチによる前哨戦を行ない、山下が辰巳から直接勝利。試合後、タイトルマッチに向けた覚悟を問われた辰巳は「私にも覚悟はある」と、自ら持ち出したハサミでロングヘアーをバッサリと“断髪”してファンに衝撃を与えた。

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(絞め落とされた山下は才木、小橋に肩を担がれ退場)

それから1週間、後楽園前の最後の闘いとなったのが4.15大阪大会だ。超満員の会場、そのメインで、山下と辰巳は6人タッグマッチで激突。山下&才木玲佳&小橋マリカvs辰巳&黒音まほ&伊藤麻希という顔合わせだ。

才木と小橋はタッグ王座に挑戦するなど、それぞれ5.3後楽園で大事な試合を控えているだけに、全員が得意技で主張し合う激しい展開。その中でも黒音と伊藤は随所で辰巳をバックアップ、チームとしての闘いを見せる。

伊藤が頭突き、黒音がスライディング・ジャーマンを決めると、最後は辰巳が“ドラゴン殺法”飛龍裸絞めで山下を捕獲。しかもスタンドからバックブリーカー式にダメージを加えながらグラウンドに持ち込む新バージョンだ。失神状態の山下に、レフェリーが試合をストップ。辰巳はこれが山下からの初勝利となる。

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(後楽園に向けた最後の大会を締めたのは辰巳と黒音、伊藤。東京女子トップ戦線の実力はかなり拮抗していると言っていい)

髪を切るだけでなく、試合でも「覚悟」を見せつけた辰巳。この結果で、ベルト争いはまったく予想がつかなくなったと言えるたろう。

「もう私には覚悟しかない。上しか見ていない」と試合後の辰巳。3度目の正直での王座獲りへ自信を深めた。敗れた山下は「完全にやられた」「焦りがある」と厳しい表情でコメント。とはいえ「この負けを無駄にしている暇はない」とも語っている。

自信を得た辰巳、さらに気を引き締めて臨む山下。5.3後楽園でのタイトルマッチは、両者とも過去最高のテンションでリングに上がることになるはずだ。

文・橋本宗洋

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