ボクシングの「亀田3兄弟」のいとこ・亀田京之介が、元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者・内山高志、世界3階級制覇で現IBFライトフライ級チャンピオン・八重樫東らを輩出した強豪・拓殖大学ボクシング部で、出稽古を行った。5月5日、1試合限りで復帰する亀田興毅、2階級制覇への前哨戦を行う亀田和毅と“トリプル亀田戦”に臨む京之介は、プロ初勝利に向けて同年代のボクサーたちとの合同練習で「追い込めた」と刺激を受けた。

中学卒業後、高校へは行かず孤独にボクシングを続けた京之介にとって、学校の部活動にあるような上下関係も、切磋琢磨する関係も皆無だった。4月21日に放送されたAbemaTVのドキュメンタリー番組「ラスト亀田興毅~最後の現役復帰~」では、内山から「(拓大ボクシング部は)全国でもトップレベル。同い年くらいの人たちと練習を、しっかりやるように」と指示され、出稽古に向かう様子が紹介された。
慣れない団体での練習や声出しに戸惑っていた京之介は、同部の中洞三雄監督から「もっと積極的にいかないとダメ」と発破をかけられる場面も。それでも徐々にペースを掴むと「センス自体はいいです。まだキャリアは浅いけど、パンチもそれなりにある。あとは本人がどれだけ努力するかでしょうね」と、一定の評価を受けた。
京之介がさらに刺激を受けたのが、練習終盤に行った追い込み。交互に打ち続けるサンドバッグへのラッシュや、太い綱を振り続けるトレーニングで苦悶の表情を浮かべた。それでも「京之介!」と、この日初めて顔を合わせた選手たちから激励されると、普段は出せない力を搾り出し、なんとかやりきった。疲労困憊だった京之介だが、練習後には「めちゃめちゃいい勉強になった。みんなの掛け声があったから、(太い)ロープの練習もあそこまでやれた1人でやろうと思ったら無理やし、みんなのおかげで追い込めました」と、充実感を漂わせていた。
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