俳優の仲代達矢（85）が21日、都内で行われた「大映男優祭」のトークイベントに登場した。
大映男優祭は、市川雷蔵、勝新太郎、長谷川一夫ら時代を彩った大スターの映画91本を上映するイベント。三島由紀夫の小説『金閣寺』を映画化した市川崑監督の『炎上』で、市川雷蔵の友人役を演じた仲代は、印象に残ったこととして「（市川雷蔵は）素晴らしい俳優さんでした。すごい人気がありまして、ロケーションへ行くと女学生が集まって『雷さまはどこ、雷さまはどこ』と。私は『雷さんはここにいるよ』と紹介係をやらせて頂きました」と語った。
また、田宮二郎主演でヒットした映画『白い巨塔』のエピソードについて「山崎豊子さんから話があって『一緒に出ないか』と言われたんですが、ちょうど演劇をやっていてお断り申し上げて、非常に残念だったと思います」と明かした。
現在、「無名塾」を開催し、若手俳優の育成に力を注いでいる仲代。今の映画界については「第2の日本映画の黄金時代が来るとすれば、役者が技を極め、スタッフと連携してやっていく時間、それからある程度のお金が欲しい。私も85歳ですから、現役が終わるのもそろそろだと思っています」と語った。
（AbemaTV／『AbemaNews』より）
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