5月1日はメーデーだ。全国各地で様々な活動が行われているが、海外のデモが日本と違うのは著名人の政治的発言だ。
今年1月、デモに参加した女優のスカーレット・ヨハンソンは「女性であるということだけで私は不利だった。なぜならあまりにも長い間、女性が礼儀正しく、人を喜ばせ、人に迎合するよう教えられてきた」、女優のナタリー・ポートマンは「(13歳の時)私に届いたファンレターは、男性がレイプの空想を書いたものだった。私の胸について語る映画評論家もいた」などと発言した。
また、歌手のレディーガガは「アメリカの混乱はトランプの責任」、元サッカー選手のデビット・ベッカムは「EUを支持する」など、海外では多くの著名人が自らの政治的な立場を明らかにしている。
しかし日本では、著名人がデモに参加しただけでニュースになってしまうというのが実情だ。元ほっしゃん。こと、お笑いタレントの星田英利もその一人だ。
星田は3月、自身のTwitterに「よし、満開の民主主義を見てこよう」「"サクラ"ではなく自分個人の心で集まった、想像を遥かに超える数の憤った一般市民が咲き誇っていました。民主主義は決して散らない」と投稿、デモに参加したことを明らかにした。
「Twitterに書く必要はなかった。すごく考えた。リスクがデカすぎるから。会社に相談したら、僕のことを思って止めたと思う。だから黙って行った。嘘を世の中がつき続けた結果、子どもの世代に、"それをよしとしたパパの世代があったから続いてきた"と言われるのは嫌。自分の子どもにも、"デモに足を運ぶくらいのこと、なんだよ"と分かってほしかった。俺のようにリスクを抱えている人が足を運んでしまうようなのが現状なんだと分かってほしかった」。
デモや政治状況についてTweetすることもあった星田だが、デモに対しては「怖いイメージがあった」という。
「ちょっと見てみたいというのもあった。サイレントエリアという、声を出すのが恥ずかしい人のためのエリアもある。自分に合った表現方法ができるので、足を運ぶことに意味があると思った。僕みたいにパッと参加する人もいるので、まとまりがないとも言えるし、本当に自分の意思で集まってきたと感じた。楽しくはないと思う。みんなデート行きたいし。でも、自由に堂々と思ったことを表せるのが民主主義だと思う。"安倍さん頑張れ"というデモをしてもいいし、それに対して"なんでそんなデモするねん"とは言わない」。
自分がデモに参加したからといって、それを他の人にも勧めたいというわけではないという。
「後輩に行けとも、連れていこうとも思っていなくて、行ったらこうだったよと言いたかっただけ。デモを広げたいということでもなく、行こうと思った人が足を運べばいいと思う。そして、若い子が行ったことに対し、"賛同されてないのによく行った、それだけ思いがあるんだ"と言ってあげないといけない」。
星田の話を受け、水道橋博士は「星田は一人で映画を観に行ったのと同じ。人が集まっている所に、興味があるから行った。行ったことがないから行った。それだけのこと」と擁護していた。(AbemaTV/『 AbemaPrime』より)