ボクシングの「亀田3兄弟」の父・亀田史郎氏(52)が、長男・興毅(31)が1試合限りの復帰戦を行うにあたり、「夢を子どもに全部託そうとした」と子どもたちを世界チャンピオンに育てあげた当時の思いを振り返った。AbemaTVのスポーツドキュメンタリー番組「ラスト亀田興毅~最後の現役復帰~」で取材に応じ、興毅の少年時代からその後指導などにつて熱く語った。

 3兄弟を世界チャンピオンにした史郎氏は現在、アマチュアボクシング&フィットネスジム「K WORLD3」で、ボクシングの指導を行っている。「もともとは自分がボクシングのプロを目指そうという気持ちがあったけど、仕事に専念してしまった」と、長男・興毅が生まれる時期に、自身がプロボクサーになる夢を諦め、その夢を子どもに託そうと決心したという。

 現役時代、「浪速乃闘拳」の異名や会見などでの挑発的な言動などから、ファンに支持されると同時にアンチからのバッシングを受けた興毅だが、史郎氏は「小さい頃はすごい弱虫で人見知りだった。戦うなんて到底無理」と、気弱な性格だったと明かした。それでも「そこで諦めたらあかんと、相撲大会とか戦う場面に出した。戦うことを怖がったらいかん、根性つけなと、土台作りをしてきた」と、幼少期から“戦場”に送り込んできたという。

 さらにはプロボクサーの指導経験など一切ない史郎氏は、「我流でやっていただけ。ただ根性をつけさすのはプロ級のプロだと思っている」と語ると、後に「亀田流トレーニング」と呼ばれる独特のトレーニングを考案した。「練習の失敗もいっぱいある。『これはおやじ、無理やで』『これはボツや』とかな」と大笑いした。

 長男・興毅は弱冠19歳で世界のベルトを腰に巻いたが「あんまり喜べなかった」という。「興毅が取っても大毅や和毅がおる。俺のゴールはまだ切れていない。子どもやから、みんな同じ」と、3兄弟が世界王者になるまで満足することはなかったという。

 その後、自身の言動や行動が問題視され、日本ボクシングコミッションのセコンドライセンスを剥奪され、リングで戦う息子たちの側で声を掛けることができなくなった。「バッシングはひどいし、ホンマに何も言われへん辛さはあった。身動きが取れんかった。言うても負けるし、行くだけ無理。首がしまってしまう」と、苦渋の日々を思い起こした。

 5月5日に試合を行う興毅は、公式戦で初黒星を喫し、亀田家の歯車が狂う1つの要因になった宿敵ポンサクレック戦について「亀田家の戦い」と雪辱を期している。「そういう気持ちを持ってくれるのはうれしい。初心の亀田興毅でやってんじゃないのかな」。父の願いどおりに世界チャンピオンになった息子が、今度は苦しい過去も清算するためにリングに立つ。父はそんな息子の勇姿に、客席から大きな声をかけるはずだ。

 (C)AbemaTV

▶5/4 20:00~ 独占生中継「亀田興毅vsポンサクレック」前日計量会見~親父&和毅と最後の練習


▶5/5 17:00~ 独占生中継「亀田興毅vsポンサクレック」JBC認可!史上初の禁断KOマッチ

独占生中継「亀田興毅vsポンサクレック」前日計量会見~親父&和毅と最後の練習 | 無料のインターネットテレビはAbemaTV(アベマTV)
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出演者は、亀田興毅、ポンサクレック・ウォンジョン…です。
独占生中継「亀田興毅vsポンサクレック」史上初!禁断の判定ナシKOマッチ | 無料のインターネットテレビはAbemaTV(アベマTV)
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