10日、映画『終わった人』の完成披露記者会見が行われ、舘ひろし、黒木瞳、広末涼子、田口トモロヲ、ベンガル、原作者の内館牧子氏、同作のメガホンを取った中田秀夫監督が登壇。「定年って生前葬だな…」という衝撃的な書き出しで始まる原作に合わせ、この日の会場には生前葬を彷彿とさせるセットが組まれていた。
 ドキッとするタイトルとなっている同作だが、定年を迎え、あり余る時間を持て余してしまう元エリートの田代壮介役を演じた舘は「『終わった人』というネガティブなタイトルの作品ですが、内容は夢のある作品に仕上がっていると思います」とコメント。「『終わった人』というタイトルは、私自身が終わりに近いので、ちょっと……って思ったんですけど、内館先生の原作を読んですごく面白くて。脚本もすごくコミカルに描かれていて、これは面白いとやらせていただきました」と当初は抵抗を持ったものの、本に惹かれて出演を決めたと語った。