映画『ラスト・ホールド!』の初日舞台挨拶が5月12日、都内で開催され、映画初主演を務めるA.B.C-Zの塚田僚一をはじめ、同作に出演するジャニーズJr.の人気グループ・Snow Manの岩本照、深澤辰哉、渡辺翔太、宮舘涼太、佐久間大介、阿部亮平、真壁幸紀監督が登壇。塚田は事務所の先輩である櫻井翔の顔を立て、同作のチケットを櫻井よりも少ない148枚買ったことを明かした。

映画『ラスト・ホールド!』は、東京2020オリンピックの追加競技に決定した「ボルダリング」(スポーツクライミング)を題材とした青春映画。廃部寸前のボルダリング部の主将・岡島を塚田が演じ、部に所属する落ちこぼれ大学生たちが日本一を目指す姿を描く。
塚田は舞台挨拶の冒頭で「普段あまり言葉には出さないんですけど、本当に幸せです。こうやって主演できて、色々な方が来てくれて、本当に嬉しく思っています」と喜びを噛み締めた。初日を迎えた感想を問われると「初主演ということで…」と話し出したものの、「初主演」を噛んでしまい、会場に笑いが起こる展開に。塚田は「初主演というのを言い慣れていない部分があるんですよね」と照れ笑い。「経験させていただくことが全部新鮮で、今でも全部勉強になるぐらい」と感慨深げに語った。

さらに、櫻井翔が映画『ラプラスの魔女』のチケットを自腹で150枚購入し、お世話になった関係者に配ったという話題を出し、「すごくいい話だなと思って」と塚田。櫻井にならい、自身もチケットを買ったそうだが「でも櫻井翔くんの枚数を超えるわけにはいかない。先輩の顔に泥を塗るわけにはいかないということで、148枚買いました」と、塚田なりの気遣いを明かすと、会場は爆笑に包まれた。
塚田は続けて、生田斗真も主演映画の公開を控えていることから「(塚田は)斗真くんよりも後輩で、斗真くんは翔くんよりも後輩。斗真くんはきっと149枚買うと思います」と予想。その後は「本当に全部が新鮮で、こういうのが1つ恩返しできたなという気持ちです。本当に有難いです」と感謝の言葉で締めくくった。

また、トークセッションで「撮影中に頑張ったこと」を聞かれると、佐久間は個人戦の大会が終わり、プロテインで乾杯するシーンを挙げ、「何回も撮り直して1人7、8杯飲んでいるんですよ。お腹たぷんたぷんの状態。もうさすがに当分プロテインいいかなと思いました」とコメント。その後話を振られた渡辺も、同じことを言おうと思っていたと話した。

プロテインにまつわる苦い思い出を振り返ったキャスト陣だったが、舞台挨拶の最後に行われた鏡開きでは、樽の中からプロテインが登場。塚田は「うわ、濃厚なやつ」と苦笑いを浮かべつつ、「ボルダリングジムの練習終わりにみんなでよくプロテインで乾杯していたんですけど、これが最後だと思うとちょっと寂しい思いです」とコメント。大ヒットを祈って乾杯し、プロテインを飲み干していた。





テキスト・写真:水野梨香
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