ボクシング元世界3階級王者の亀田興毅(31)が、5月5日の試合後に現役続行宣言し、対戦を希望した元世界4階級王者のローマン・ゴンサレス(30)について「戦っても意味がないとか言わず戦ってみればいい。そしてボクサー亀田興毅を葬り去ってほしい。できないと思いますが」と、改めてラブコール&挑戦状を送りつけた。

亀田は5月12日に放送されたAbemaTVのスポーツドキュメンタリー「ラスト亀田興毅」の最終回に出演。5月5日に元WBC世界フライ級王者ポンサクレック・ウォンジョンカム(40)とのスペシャルマッチに2ラウンドTKOで勝利すると、直後に行われた引退式では10カウントゴングを「ちょっと止めてください」と制止し、続けてゴンサレスとの対戦を希望すると明かしたことについて言及した。
ゴンサレスは48戦46勝2敗という驚異的な成績で4階級王者にもなり、現在も世界のベルトを目指してトレーニングを積んでいる。過去には全階級通じて評価する「パウンド・フォー・パウンド」でも世界1位になったこともあるスーパーチャンピオンだけに、3階級王者になったこともある亀田でさえも、雲の上の存在だ。「自分もボクシングが好きで、マニアのようなもの。輝かしい戦績で、現役バリバリのゴンサレスと、ボクシングをやってきた最後の形として残せるならやってみたい」と、憧れの思いを明かした。
ただ、いざ対戦となった場合について話が及ぶと、試合を終えてまだ1週間後だからか、徐々に戦闘モードの“亀田節”が頻発。「(勝てる)自信はありますよ。記念の試合でうれしいですとか、眠たいことは言わない」と、あくまで倒しに行く意気込みだ。「自分をかませ犬でどうですか、と。向こうからしたら世界戦でもないけれど、自分とやったらノンタイトルで破格のファイトマネーも出せると思う。受けない理由はどこにあるのか」と、一説には1試合6000万円とも言われるゴンサレスのファイトマネーの用意にも自信を見せた。
もし実現となれば、バンタム級の亀田が、ゴンサレスの階級であるスーパーフライ級に、1キロ以上も落として挑むことになるが「多少しんどくても根性で落とします」ときっぱり。「向こうが高い次元で戦っているとか、引退した選手とやっても意味がないとか、そういう正論とかいらない。それならウソでもいいから『亀田選手にビビッています』って言ってくれれば、次の興行で10カウント聞いて終了、引退します」と、挑発気味に語った。
現役復帰を決めた時から、戦いたいと思っていた意中の2人。宿敵ポンサクレックへの借りは返した。後はゴンサレスとの夢の一戦だけ。他のボクサーは無数にいても目に入らない。亀田が最後の相手と決めたのは、ロマゴンただ1人だ。
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