映画『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』(6月8日公開)の完成披露舞台挨拶が5月15日、109シネマズ二子玉川にて開催され、主演の榮倉奈々、安⽥顕に加え、⼤⾕亮平、野々すみ花、李闘⼠男監督が登壇。安田は榮倉と夫婦役を演じた感想を問われると、「ようやく距離が縮まった」と安堵の表情を見せた。

「Yahoo!知恵袋」に投稿され話題を呼んだ質問「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。どういうことなのでしょうか?」。本作は、この質問から生まれた同名コミックエッセイを、榮倉奈々と安⽥顕のW主演で実写映画化。安田扮する夫・じゅんの帰宅を、“死んだふり”で出迎える妻・ちえを榮倉が演じる。結婚3年目の夫婦が一風変わったコミュニケーションを通して、互いを見つめ直していくラブストーリーだ。

榮倉はオファーを受けた際、「Yahoo!知恵袋」の投稿がきっかけとなった本作に「とても現代っぽい作品」という感想を持ったとのこと。「面白いな、コメディーなのかな」と思いながら脚本を読んだ結果、「予想外の産物が多すぎて。びっくりしちゃいました」と、当初の印象を振り返った。

榮倉の夫役と知った時は、「やったー!」と舞い上がったという安田。しかし、撮影を終え宣伝活動をするようになった今、「ようやく距離が縮まった感じです」と苦笑いを浮かべ、榮倉も「私もそう思います」とうなずいた。安田は現場では基本的に無口で芝居に集中していたため、あまり榮倉と話す機会もなかったそうだ。

さらに、安田は“死んだふり”シーンの撮影に不満を吐露。相手役の榮倉がいない中、シチュエーションの説明を受け、夫・じゅんのリアクションを演じることもあったという。安田は「うんざり感がよくリアリティで出ていると思います」と、笑いを交えて語った。
また、舞台挨拶ではタイトルにちなみ、日常生活の中で「必ずしていること」をテーマにトークが展開される一幕も。安田は外で台詞を覚える際に台本を開くのが恥ずかしいため、「台詞をすべて携帯に打つ」という習慣を明かした。自分の台詞だけでなく、共演者の台詞も打つと話すと、榮倉は「すごい手間を…」と驚きの表情。
李監督から「間違ったりしないんですか?」と聞かれ、安田が「よくありますね。結局間違ったまま喋っちゃう」と認めると、李監督は「ちょいちょいおかしいなと思うことがあったんですけど、そういうことだったんですね」と納得していた。




テキスト・写真:水野梨香
この記事の画像一覧
