横浜DeNAの筒香嘉智が13試合ぶりのホームランで目覚めると、もう手が付けられない。5月20日の巨人戦では自身初の1試合3ホーマーを叩き出した。圧巻はこの日2本目となる4回表のホームラン。本人も「どこまで飛んだかわからなかった」という当たりは最上階のバルコニー席のさらに上にある看板を直撃。東京ドームがどよめいた。

3連戦はすべて筒香の先制2ランで試合が動き3戦5発の大暴れ。初戦から、ややオープンスタンスの構えに修正して波に乗り、「打てるだけ打ちます」と試合後のヒーローインタビューでも笑顔を見せた。
5月21日の試合前に報道陣の取材に応じたアレックス・ラミレス監督は「筒香が打ち出すとチームの雰囲気がぜんぜん違う。チームがひとつにまとまる」と主砲の一打に点数以上の価値を感じている。これで筒香は通算149本のホームランとなり、ホーム、ハマスタで4戦連発の150号を飾れるか期待がかかる。26才5カ月での150号となると球団の最年少記録となる。
好調なのは筒香だけではない。クリーンナップはもちろん、梶谷隆幸も巨人戦の1戦、3戦でホームランを放ち、打撃が上向きだ。ラミレス監督は「下半身の使い方が良くなっている。去年はホームプレートから一塁側に離れすぎているところがあったけど、今年は修正してボールも引っ張れる。坪井コーチと一生懸命取り組んで良い形で振れている」と評価。「去年、今みたいな打ち方をしていれば30、30(サーティー、サーティー)(3割、30本)ができたと思えるくらい状態が上がっている」というほどだ。
また、「2軍で出塁率4割以上」あった荒波翔を1軍に上げ「回の先頭でピッチャーから始まる時のリードオフの代打としても重宝すると思う。宮本秀明の方がスピードはあると思うが、荒波がチームにもたらす雰囲気がある。お客さんがすごく荒波のことが好きで、タオルを振り回して「荒波ショウ!」と応援してくれるので『グレイト・ショウ』を見せてもらえれば」とラミレス監督。
打撃好調で投打がかみ合ってきた横浜DeNAベイスターズ。今シーズン5勝1敗と相性の良い中日戦でどんなグレイトショーを見せてくれるか楽しみだ。【山口愛愛】
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