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 全世界30ヶ国でエピソードが製作されている、世界一の恋愛リアリティ番組「The Bachelor」。たった1人の理想の男性が、多数の女性の中から最高のパートナーを選び、1人にプロポーズをするという究極の恋愛リアリティ番組だ。2017年に日本で配信され、初代バチェラーとして久保裕丈氏が参加。25人の女性たちとラグジュアリーで夢のようなデートを繰り返しながら、運命の相手となる最後の1人の女性を選び出していくという、かつてない恋愛サバイバルが大きな話題を呼んだ。そして今年5月25日より、待望のシーズン2の配信が決定。2代目バチェラーに選ばれたのは、NY育ちの36歳、IT企業の幹部を務める小柳津林太郎氏だ。この度、配信を直前に控え、久保氏と小柳津氏の対談インタビューが実現。既に収録を撮り終え、3ヶ月間20人の女性たちと濃密な時間を過ごした小柳津氏と、配信開始から既に1年が経ち、今改めて振り返るバチェラーへの想いを久保氏にうかがった。

バチェラー・ジャパン参加に小柳津氏、「第一印象はめっちゃ豪華!だけど女性たちに“さよなら”していくのがとても辛いと感じました」

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――久保さんと小柳津さんが最初に出会ったのはいつ頃ですか?


小柳津:僕の撮影が終わってから、2人で飲みに行かせていただきました!

――撮影が始まる前はお会いしていなかったのですか?

小柳津:一度もないです。

久保:実は、共通の友人が結構いるので、小柳津さんと会おうと思えば一瞬で会えるんですけど(笑)、お互いそこは、撮影が終わるまでは会わないほうがいいだろう、と。敢えて会わないようにしていました。

――小柳津さんにとっても初めての経験ということもあり、撮影前に不安になることも多々あったと思いますが、久保さんに聞いておきたかったことなどはありませんでした?

小柳津:それはもちろんあるんですが、僕は僕でまっさらな気持ちで臨めるようにしようと思っていたので、そこは敢えて撮影が終わった瞬間に会いたいなって思っていました。

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――小柳津さん、久保さんが参加されているシーズン1はどのタイミングで観られましたか?また観られた印象は?

小柳津:僕は今回のお話を受けたタイミングで全話観させていただきました。とにかくすごいなー!と。「めっちゃ豪華やん!」みたいな(笑)。そこが、まず第一印象だったんですけど、もう一つは、こんなにたくさんの女性に囲まれて生活をしながらも、徐々に「さよなら」していかなきゃならないのがとても辛いな、と感じましたね。

――そうですよね。久保さんは参加された3ヶ月という期間は女性たちと濃密に向き合ったからこそ、辛かった時期でもありましたか?

久保:そうですね。圧倒的に時間が足りないなって思いました。最後の方になってくると、それこそ1人の女性と半日デートができるようになるんですけど、それも4~5人に絞られた段階なんです。でも、それでも半日一緒にいるだけで選びきれるか?ていうと、非常に難しいですね。それこそ、ローズセレモニーの時に「時間が足りない」って気持ちが湧いてくるんです。また、時間が足りないなかで、決断しないといけない苦しさみたいなのも当然ありますし、毎回何日後にはお別れが待っているわけですから、デートしているときはすごく楽しいんですが、同時に辛さがあるのは確かですね。

久保氏、小柳津氏へのアドバイスは? 「とにかく楽しんでほしい。『めっちゃ辛いけど楽しんで』って」

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――小柳津さんは、実際にシーズン1をご覧になって、特に久保さんの振る舞いなどに注目してみていましたか?

小柳津:そうですね。久保さんは、こういうシチュエーションのときはどうするんだろう?などは注目して見ていました。実際に久保さんの振る舞いを見て、女性の皆さんに平等に優しくて接していて、本当、千手観音じゃないとおかしいですよね(笑)。

久保:結構難しいんですよ(笑)。どうしても偏ってしまうので。皆さんと接しようと意識をしていても、最初の方は「さよなら」をしたタイミングで、「全然私に向き合ってくれてない」って言われるのが、すごく嫌だなって思っていました。女性にそう思わせてしまったのなら、すごく悲しいなと思いますね。

小柳津:なるべく万遍なく接しようとしつつも、カクテルパーティでどんどん女性たちに呼ばれるので、結果よく分からなくなってきますからね。

久保:あのカクテルパーティは独特ですよね。女性にとっては、本当に難しいだろうなって思います。自分が逆のシチュエーションだったら、どうしたらいいか分からなくなるでしょうね。途中で「残り30分です」ってせっついて来る坂東さん(ホスト役の坂東工)もいて(笑)。パーティは本来華やかな場なんですが、この数時間後にはお別れしないといけないという寂しさもあり、ちゃんと接しなければいけないという緊張感もありますし、華やかさの裏に、すごく複雑な気持ちがありましたね。

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――実際にお二人がお会いになったのは撮影後ですが、もし撮影前にお会いできたら久保さんは小柳津さんにどんなアドバイスをしていたと思いますか?

久保:撮影前に会って唯一伝えるとするならば…、「とにかく楽しんでもらいたい」っていうのは伝えたいですね。「めっちゃ辛いけど楽しんで」って(笑)。

小柳津:(笑)。

――久保さんがシーズン2に期待することは何ですか?

久保:1番はシーズン1であまりなかった「激しさ」ですね(笑)。

――ちなみにお二人は、女性同士のバトルなど実際にどの程度把握されていましたか?

久保:撮影中は全然分からないですよ!

小柳津:うん、本当わからないです。

久保:終わってから、「こんな事になってるんだ!」って分かるので。シーズン1よりもっと過激になっているといいなと思います(笑)。

小柳津氏「言葉に強い女性は本当にカッコいい。今回のシーズンでそんな女性が何人かいました」

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――実際に参加する前に描いていた理想のタイプと、参加した後で感じる理想のタイプって違いますか?

小柳津:女性のタイプに関して、今回参加したことでひとつ発見があるとしたら、言葉に強い人って本当にカッコいいなって思いました。もともと僕はクリエイティブな人に共感するポイントがあるんですけど、記憶に残る、印象に残るキーフレイズができる人は、僕にはない部分なので、カッコいいなと思いますね。今回のシーズンで、そういう言葉に強い人がひとりだけでなく、何人かいました。

久保:ベースの女性のタイプは変わらなくて、やっぱり自分がすごく素をさらけ出すことができて、なおかつ女性にもある程度自立心がある、そういうベースの部分は変わらないんですけど、唯一あるとしたら「この人は僕との結婚に適している人なのか?」その視点を深く持つようになったというのが、変わったポイントですね。

――今回、3ヶ月間女性たちと深く関われていますが、今までそこまで深く関わった経験はありましたか?

久保:いや、それが35~36歳にもなって、お恥ずかしながら実はなかったなって気づいたんですよ。

小柳津:僕はありました。昔、婚約していた人がいたので。

久保:へー!そうなんですね。

小柳津:その時は20代後半~30歳頃で、ずっとその女性と向き合っていて好きだったのですが、タイミング的にも上手くいかなくて。それでお別れしてしまったんですけど、その後は長い恋愛はしてきてこなかったんです。

小柳津氏、誰にも相談できない環境で、自分が選んだ人とスタッフの予想が外れたときは「スタッフの人がてんやわんやしてます」

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――ちなみに、撮影中は本当に誰にも相談できない状態なのでしょうか?

久保:全くできないです。

小柳津:誰を選ぶのか、というのは本当に自分の決断なので、もちろんスタッフには「これでいきます」と伝えるんですが、スタッフの方も「あ、そうですか」って(笑)。

久保:スタッフの方も「そこいくんだ!」ってのはありますよね(笑)。

小柳津:あります、あります(笑)。もちろんスタッフの方々もある程度予想されていると思うのですが、そこと大きく乖離するときはスタッフの方たちがてんやわんやする、みたいな。

――そんな特殊な環境のなかで、不安はありましたか?

久保:不安は常にありました。自分が見ている女性の姿というのは、その女性の魅力的な部分を本当に引き出せているのか、という不安が常にあるんですね。僕の時は、ゆきぽよ(木村有希/カリスマ動画クイーン)という、かなり特殊な子がいて、プライベートでお会いしたら絶対にそこまで深くはならない間柄だろうなと思うのですが、ちゃんと彼女を知ることによって、彼女の魅力に気づけた部分があるので。なので、僕が気づけていない女性がいるのかというのが不安ですよね。自分は本当に女性たちの魅力を引き出せているのか、というのは常に気にしていました。

小柳津:それは本当にそう思います。

――ちなみに、久保さんはご自身が参加されているシーズンをご覧になって、思っていたのと違う「あれ?」っていうシーンはありましたか?

久保:あの…、笑いましたよ(笑)。「違った」というよりも、例えばあゆ(柏原歩/フードコーディネーター)が、みんなを騙して僕にデートに誘われていたことを隠していたりしたのは、後から観て、「こいつ、やりやがったな?」(笑)って思いましたけど、別にそれで彼女への印象が悪くなるというよりかは、やっぱり面白い人だなって、って感じですね。

――参加された中で、一番印象的だったシーンはどこですか?


久保:僕の場合、場所で言うと沖縄美ら海水族館に2人で行ったときですね。プライベートでは何回も行ってるんですが、だいたい人でごった返していて、ジンベメイザメの前なんて全然見れませんから。あれを貸切りで見たことはとても印象に残っています。

小柳津:僕は品川の水族館ですね。貸切りで行ったので、本当に誰もいなくて印象に残っています。わりと序盤の方だったので、僕自身も初めての体験だったので驚きました。

久保氏、「今は、彼女募集中です」

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――番組に参加されて、改めて振り返ってみて「結婚」に対しての思いの変化というのはありましたか?

久保: 結局僕は蒼川さん(蒼川愛/学生 ※最後まで残った女性と後に破局)とお別れしてしまったので、「結婚」というのがまだ全然分かってないんですけど、でもやっぱり20年30年と一緒にいることになるので、普通に「好きだな」「付き合いたいな」という視点とは、また別の視点で選ばなければいけなくて、その重たさというのはすごく感じますね。それは、年齢ではなくて、例えば若くてもずっと仕事をしていて、やりたい仕事が決まっているような女性だったらステージがかなり近いので、価値観なども似てきます。やっぱり結婚で言えばステージが近い女性というのが、実際に合うんだろうなと感じました。

――ちなみに、久保さんは今彼女は募集中ですか?

久保:募集中です(笑)。

――そうなんですね。小柳津さんは、改めて振り返ってみていかがですか?

小柳津:僕の場合は、今は彼女がいて、半年くらい付き合っているのですが、昔は振り回されてもいいというか、その人に尽くしたいという感じだったんですね。振り回されるのは嫌いじゃないんですけど、久保さんも仰っていましたが、お互いが自然体でいれて、いい意味で言えば空気みたいな。でもお互い刺激を与えられるような関係性がいいのかな、と思いますね。

――もうすぐ配信されますがドキドキしますか?

小柳津:楽しみですよ(笑)。どんだけ、ソーシャル上でツッこまれるか。会社でもずっと質問されています(笑)。

――久保さんのときはどうでしたか?

久保:反応はすごくいただきましたよ。それこそ、ポジティブもネガティブも含めて、多くの反応をいただきました。

――大変な話題になりましたもんね。それでは小柳津さん、最後にシーズン2の見どころを教えていただいてよろしいでしょうか?

小柳津:僕自身で言うと、久保さんと違うのは、おっちょこちょいでブレがちというか、あっち行ったりこっち行ったりと感情の起伏が激しいかな、と。あとよく、泣いているんですよ(笑)。後半、結構びっくりすると思います。そこは面白く見ていただけるポイントかなって思っています。

――ありがとうございました!

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テキスト:編集部

カメラマン:Mayuko Yamaguchi

【プロフィール】

▼久保裕丈

1981年東京都生まれ。東京大学大学院を卒業し、 2007年に外資系コンサルティング会社A.T.カーニーへ入社。2012年にA.T.カーニー退社後、ミューズコー株式会社を設立し、2015年ミューズコー株式会社を売却。現在は株式会社CLAS(クラス)のCEOを務める。

▼小柳津林太郎

1981年京都府生まれ。6歳から14歳までニューヨークで過ごす。慶応大学経済学部を卒業し、2006年にIT企業へ入社。その後、2008年に子会社を立ち上げ、代表取締役に就任。2012年に米国子会社を立ち上げ、2015年より本社にてエンターテイメント事業の本部長を務める。

Amazonプライム・ビデオより独占配信中の「バチェラー・ジャパン」特集ページ
Amazonプライム・ビデオより独占配信中の「バチェラー・ジャパン」特集ページ
全米で2002年の放送開始以来、最も愛される国民的人気番組「The Bachelor(原題)」の日本版「バチェラー・ジャパン」はAmazonプライム・ビデオで配信中。 1名のバチェラー(独身男性)を巡り、シーズン1では25名の女性たちが彼の心を勝ちとるために競いあう。グループ・パーティーや二人きりのデートを経て、バチェラーは最後に自分に一番相応しいと思う女性1名を選ぶ。ドラマと情熱に溢れた最高にロマンチックな体験を、バチェラーと一緒にシリーズを通して体感できる、リアリティ番組です。番組総合プロデューサーおよび司会として今田耕司さん、番組司会には坂東工さんが出演。シーズン2のバチェラーに決定した小柳津 林太郎 (おやいづ りんたろう)さんのプロフィールをバチェラー・ジャパン特集ページで今すぐチェック。シーズン1バチェラー久保さんのプロフィールや参加女性25名のプロフィールも掲載中。
www.amazon.co.jp
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