
高校時代、ラグビー選手として全国大会に出場、日本代表候補にもなったという橋下氏。「30年前にも、相手を潰せという発言はというのはあったし、やっぱりタックルで相手を潰すことがプラスになるという考えはあった。今は言いにくいことかも知れないけれど、ルールに基づいてタックルをして、相手を怪我させるのは勲章だったし、怪我させられた選手は自分の鍛錬不足を反省するというような世界だった。だからキープレイヤーの選手にはみんながタックルに行くというひどい状況にもなったが、それはある意味栄誉だったし、ラフ、レイト、反則される前提で常に周り見てないといけなかった。ただ、それは30年前のやり方で、今はもうダメ。日大はその世界から転換できてなかったと思う」と指摘。
その上で「僕が許せないのは、指揮官である監督とコーチ」とし、「ラグビーでは、監督はグラウンドで指示できないが、アメフトは監督やヘッドコーチがマイクを付けて指示する。指揮官が命令の結果起きたことは、それがどう伝わったかに関わらず指揮官の責任。そこを記者会見で逃げた。あんなこと言ったらだめ」と厳しく批判した。
加えて、日大当局の責任にも言及。「危機管理学部の教授陣は何やってんのよ。そして理事長も、組織に専門家がいるんだから、"チームを組んで、いくつか案を作ってくれ"とやらないといけないのに、一番危機管理しないといけないときに理事長はパチンコしてたらしいじゃない?文春の記者が追いかけていったときの、あの理事長の対応の仕方は最低・最悪。はっきりいって僕は下品な男だけど、あの理事長はダメだって。品がない」と一刀両断した。
「これから第三者による調査が行われるけど、今の日本大学の中では怪しいと思う。上の指示があったとしても、違法行為や絶対やっちゃいけないことを拒否するのは民主国家では当たり前の話。これができていないのは財務省も一緒。やっちゃいけないことをみんなやってしまう。ただ、外からそれを言うのは簡単。拒否できる仕組みを作ってあげないと。軍の場合、命令には絶対従わないといけないが、一方で拒絶するための仕組みがあるから、"私はこういう理由で命令を拒絶した"と言うことができる。スポーツ界にもそういう仕組みがないと、閉鎖的なシステムの中では拒めないと思う。被害者の回復が第一だけど、どう考えても加害者の選手は追い込まれていただろうし、本当にかわいそうだ。日本大学でなくても、どこか移ってもう一回ちゃんと再チャレンジできる環境を整えてあげたいと思う」。
(AbemaTV/『橋下徹の即リプ!』より)

