トッププロが集う麻雀リーグ「RTDリーグ 2018」BLACK DIVISION 35・36回戦が5月31日に放送され、瀬戸熊直樹(連盟)と白鳥翔(連盟)がトップを取り、瀬戸熊は5位と順位こそ変わらないものの▲20.3とし、プラス域に近づいた。白鳥は2位をがっちりキープし、200台にポイントを乗せた。
BLACK 35回戦の対局者は、瀬戸熊直樹、萩原聖人、松本吉弘(協会)、村上淳(最高位戦)。直近3連続でラスを引いていた瀬戸熊は「調子の悪い日は抑えることも大事」とポイント差の近い3人との対局を前に、我欲を抑えて戦う決意を固めていた。
その不退転の決意は、東場の親番に凝縮された。東3局4本場で3000点、5本場で3900点、そして6本場でリーチ・ツモ・タンヤオ・ピンフ・三色・ドラ3で2万4000点と3連続でアガリを決めたのだ。
この流れの肝は最初のアガリ、リーチ・ツモの3000点にあったという。「いつもだと三色を追っちゃうんですけど、まったく追わなかった。とにかくひとアガリ」と狙いを定めたリーチ・ツモだったことを対局後に明かした。「その後は出アガリ。ホップステップと来たんで、実は8000オールの局はツモアガれる感触がありました」とポップ・ステップ・ジャンプを見事に決めての7勝目。「本当に大きな勝利。ターニングポイントになる半荘だった」と充実感をにじませた。
36回戦の対局者は白鳥翔、小林剛(麻将連合)、内川幸太郎(連盟)、多井隆晴(RMU)。アガリ率22.75%、放銃率7.94%(15半荘終了時点)。ともにBLACKナンバー1の数字を誇る白鳥は、東1局で“あること”を確認していた。「普段ならあまり攻め込まない手牌で、リスクを冒してでも攻め込んでいくことで、他家の動向を伺おうと思っていた」とひとりテンパイに持ち込んだ局面。その時の多井と内川の動向を確認し、ポイント状況的にプレッシャーがかかっていると感じ取っていた。それで序盤から強く攻め込み、局面をリードする作戦に出たのだ。
東2局3本場で5200点を加点した白鳥は、東4局でリーチ・一発・タンヤオ・ピンフ・三色・ドラ2で1万6000点を決めて大きなリードを築く。南1局1本場でも6400点をアガって圧巻のトップ。東1局で相手心理を確認した上での作戦が功を奏し、ポイントもプラス200台に乗せた。【福山純生(雀聖アワー)】
【BLACK DIVISION35・36回戦終了時点での順位】
1位 小林剛(麻将連合)+468.7
2位 白鳥翔(連盟)+215.1
3位 多井隆晴(RMU)+3.7
4位 萩原聖人▲14.2
5位 瀬戸熊直樹(連盟)▲20.3
6位 内川幸太郎(連盟)▲194.0
7位 松本吉弘(協会)▲208.5
8位 村上淳(最高位戦)▲250.5
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆RTDリーグ サイバーエージェント代表取締役社長・藤田晋氏が、2016年に立ち上げた長期リーグ戦。各団体のトッププロ15人に加え、芸能界から萩原聖人が参戦。「BLACK DIVISION」「WHITE DIVISION」に分かれ、1人半荘27回戦を行う。上位4人ずつがポイントを持ち越して、準決勝に進出。さらに勝ち抜いた4人がポイントをリセットして決勝で争う。今期から新たに降級システムが導入され、各組予選8位は自動降級、各組予選7位は推薦者2人と入れ替え戦を行う。
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