こんにちは。青木真也です。タックルは前からです。
試合後なのでちょっとゆっくりするぞ!なんて思っていたら、試合が終わった二日後に試合のお誘いがきました。人生は思い通りにいかないです。仕事の話は「はい!喜んで!」と受けるのが、格闘小作農としての心得です。
本当にありがたい話で感謝なのですが、試合が決まって「試合合意書」にサインをして返す時に感じる、全身が圧迫されて呼吸が苦しくなる感覚はどう解決したらいいのか。深呼吸して前を向いてとりあえず行動するようにしています。試合が決まっても苦しい、試合が決まらなくても苦しい。その先にある少しの楽しみを感じるために一生懸命頑張るんだよねって話です。
立場、競技レベルに関係なく全ての選手が試合への恐怖と闘っています。自分自身が押し潰されそうになりながら闘っているので、戦う全ての選手を尊敬します。大会、選手問わず、目の前で闘っている選手は“自分に打ち克ってこの場に出ている”と思うと見方が変わるのではないでしょうか。
さて6月の格闘技の見所は女子格闘技「JEWELS」であります。女子選手はカッコつけずにもっと自分らしさを出していいんじゃないかと思っています。仲良くしているように見えて、足の引っ張り合いをしているものが女子格闘技であり、最良のコンテンツじゃないですか。皆、素晴らしい人格者ですね。
今大会、僕が注目して見たいのは渡辺華奈選手が才能を当たり前に開花させるかです。渡辺選手の体格、才能はいまの女子格闘技内で、ずば抜けていると見ています。競技者、プロの表現者として今大会で開花するのではないかと思っているので楽しみにしています。
仮面女子・川村虹花選手に挑む山崎桃子選手も注目であります。川村選手の実力からすると普通にぶっ飛ばすマッチメイクなのですが、そこは山崎選手がどう作るかがポイントです。あっさりと負けて仕事をするようでは、淡々と物事が進んでいくだけです。耐えに耐えて簡単にいかない意地を見せてほしいのです。意地を見せて、いい試合にしてほしい。
日本一女子格闘技を楽しみにする男として6月9日の「JEWELS」は楽しみでなりません。前日の8日からセミナーで呼ばれてスペインに行ってきますので、選手関係者の方々は頑張ってください。
AbemaTVでの生放送もありますのでお楽しみに!
■文/青木真也(格闘家)