通勤時間を直撃した大阪北部地震は大都市で暮らす人々に多くの影響をもたらした。大阪万博があった1970年に建てられた阪急南茨木駅(茨木市)は壁が破損、階段が歪むなどの被害を受けた。改札への入り口の一つも使用不能になり、電車に乗るために踏切を越えた反対側の入口を使わなければならない状態になった。同駅だけでなく、地震発生後の関西地方では、いたるところで通勤・通学客で人が溢れてしまった。
 19日放送のAbemaTV『AbemaPrime』に出演した防災・危機管理ジャーナリストの渡辺実氏は「震度6弱、M6.1レベルの地震が来れば、やはり鉄道事業者は一度止めて安全確認をしなければならないし、最善を尽くしたとしても時間はかかってしまう。日本は地震大国なのだから、今回の地震の教訓を活かして、そろそろ"災害モード"という社会のシステムをつくるべきだ」と警鐘を鳴らす。