大学1年の頃から「青春18きっぷ」で全国ご当地インスタント麺行脚。「1日1麺」のルーティンを30年継続しているインスタント麺マニア・大和イチロウ氏(49)が、「健康ブーム、女性、インスタント麺」の深い関係について言及。女性がインスタント麺を食すようになったのは、主に「1980年代の健康ブームが発端だった」と証言した。
「健康とは縁遠い存在と思われがちなインスタント麺が、女性にも広く食されるようになったのは1980年代の健康ブームがきっかけです。そんな風潮の中、1983年に発売されたエースコックのわかめラーメンがその代表格といえます」
「女性にも広く」という点が気に掛かるが、大和氏は次のように続ける。
「2007年から大阪・日本橋で、全国の厳選した300種を扱うインスタント麺専門店『やかん亭』を営んでいますが、今では女性のお客様の方が割合的に多いくらいです。そのため原材料や健康に関する質問を多く受けますが、日本の食品基準は厳しく、インスタント麺についても添加物などの明記が義務付けられているため、その辺のスーパーやコンビニで売られている食べ物よりもある意味では安心・安全なんです」
また「これ以上、進化は難しい」という考えが業界内の大勢を占める中、インスタント麺の製麺技術を変えるきっかけとなったのは、2011年に未曽有の被害をもたらした東日本大震災だったという。
「そもそもインスタントは保存食です。2011年の東日本大震災で多くの方に食された結果、その美味しさ、便利さが再認識されました。その後、各製麺メーカーがこぞって開発に注力した結果生まれたのが、味と食感に優れた生麺です」
今では女性の間で食用としてはもちろん、ギフトとしても活用されることが増えたというインスタント麺。何かと‟オイシイ”ことだけは確かなようだ。
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