レジェンド格闘家の推薦選手たちがプロデビューを目指して闘いを繰り広げる「格闘代理戦争2ndシーズン」が、いよいよ佳境を迎えようとしている。
K-1デビューをかけた1stシーズンに続き、今回はMMA編。6月23日には、優勝賞金300万円およびアジア最大規模のMMAプロモーション「ONE Championship」との1000万円プロ契約をかけたトーナメントが開幕する。試合を翌日に控え、22日には記者会見が行なわれた。
このトーナメントに出場するのは、辻本拳也(山本“KID”徳郁推薦)、葛西和希(桜井“マッハ”速人推薦)、ユン・チャンミン(秋山成勲推薦)、前田浩平(那須川天心推薦)の4名。23日の1回戦は辻本vs葛西、ユンvs前田の闘いとなる。
会見には、出場選手及びレジェンドたちが顔を揃えた(KIDは欠席のため、KRAZY BEEから朴光哲、矢地祐介が出席)。
試合に向けて沖縄でも練習を行なったという辻本は、この企画のために仕事もやめて打ち込んできた。「今は家も職もないんで」と、賞金を元手に若手選手が生活する「KRAZY HOUSE」を作りたいという。
一方の葛西は青森出身。賞金の使い方を聞かれると「自分はプロになってバリバリ稼ぐつもりなので、賞金は実家でトラクターでも軽トラでも」。
朴が「闘う姿勢、いかに気持ちを作るかを教え込んだ」という辻本は、試合に向けて「ど突き合いでKOしたい」とコメント。対する葛西は柔道がベースだが「寝技はもちろん自分が上ですが、立ち技でも負けるつもりはありません」と応じてみせた。
このトーナメントに優勝すれば、いきなり海外(アジア)デビューという夢も開けるだけに、矢地からは「ONEには強い選手がいっぱいいますけど、強いだけじゃなく何か光るものを伸ばしていってほしい」というアドバイスも。逆に葛西の師匠であるマッハは「まず勝つことが大事」だと語った。
「自分が試合するより緊張しますよ。親の気持ちが分かりますね。なんか知んないけど緊張する」
それでも葛西の勝利は疑っておらず、「葛西がここから飛躍するということで、他の3人にはまたチャレンジしてもらって。また番組があるか分かんないけど」という言葉も。
会見でも強気なところを見せた辻本。一方の葛西はトーナメント前に青木真也推薦選手の椿飛鳥を下しており、実直な言葉の中にも自信が感じられた。
寝技に持ち込めば葛西有利と思われるが、ポイントは立ち技。宣言通りの打ち合いになるか、期待が高まる。