
26日、Twitter上で「ピアニカ」という単語が急上昇した。誰もが小学校で使った「鍵盤ハーモニカ」の製品の一つ(登録商標)だが、あるツイートがきっかけに話題になっている。
それが「ピアニカとかリコーダーとか子供の頃にやらされますけど大人で弾いてる人いないでしょう?理由は単純で、素敵じゃないんですよ」「音楽教育について言えば子供をバカにするなということです」といった内容のツイートで、この意見を「内閣官房にも具申した」としていた。
ネット上には「確かにピアニカやリコーダーに魅力感じなかったなー」「ピアニカやリコーダーじゃなきゃ」「絶対ダメって理由が思いつかない」「やりたくもない楽器やるんじゃなくて、好きな楽器を選んでやりたかった!」など、賛成する意見も寄せられた一方、「何が素敵じゃないの?」「リコーダーやピアニカがダメな理由がまるでない!」「他に学校でピッタリの楽器があるなら教えて欲しいんですが」「音楽の授業という全員のレベルを合わせなきゃいけないものには最適でしょ!じゃあギターを小学生に弾かせる気なの?」と、否定的な意見も多いようだ。

"この発言に物申したい"と26日のAbemaTV『AbemaPrime』に出演したのが、バンド「たま」の元メンバーの石川浩司さんだ。ランニングシャツ姿でリコーダーを演奏する姿がおなじみの石川さんは「大人になってもリコーダー吹いて、紅白にも出ましたよ!だから大人は吹かないというのは間違いです!」と断言する。
石川さんは現在、同じく元「たま」メンバーの知久寿焼さんらとともに14人編成のバンド「PASCALS」(パスカルズ)に所属。ヨーロッパでのツアー公演も行っているが、こちらも鍵盤ハーモニカとリコーダーが2人ずついる。石川さんは鍵盤ハーモニカについても「ピアノをはじめ、鍵盤楽器にはそれぞれに持ち味があるが、鍵盤ハーモニカしか出せない独特な味わいがある」と、"オワコン説"を一蹴した。

そんな鍵盤ハーモニカを大人になって始めたことから「"大人の楽器"と言ってもいいと思います」と話すのが菅谷詩織さんだ。演奏歴10年という菅谷さんがショパンの『幻想即興曲』をアレンジしたものを超絶技巧で演奏してみせると、小学校時代のイメージを覆す表現力の豊かさに、スタジオの山田菜々やケンドーコバヤシらも驚いていた。
なお、Tweetの発言主は議論の高まりを受け、27日になってツイートを削除している。(AbemaTV/『AbemaPrime』より)



