「飲み屋や居酒屋が多いイメージ。キャバクラが多い、風俗系も多い」。そんな"夜のイメージ"を持たれがちな街・五反田。しかしここ数年、ベンチャー企業が押し寄せ、"シリコンバレー"ならぬ"五反田バレー"と呼ばれるようになっているという。
 現在JR山手線、東急池上線、そして都営浅草線の3路線が乗り入れる五反田駅が開業したのは1911年のこと。都心にもほど近いことから、日本経済の発展とともに商業的な色合いを濃くしていった。1970年には、買い物の殿堂・TOCこと東京卸売センターが完成し街の存在感は拡大。さらに下町へのアクセスにも優れていたことから、モノづくりの街でもあり、メッキ業の株式会社三ツ矢は、創業から87年たった今もこの街に拠点を置く。さらに高級住宅地としての顔も持ち、大企業の経営者なども居住。現在は公園になっている皇后さまのご実家も五反田にあった。