将棋の最年少棋士・藤井聡太七段(15)と増田康宏六段(20)が6月29日、竜王戦決勝トーナメント2回戦で対局中だ。2人は昨年、同じ竜王戦決勝トーナメントの1回戦で対戦。この時、当時四段だった藤井七段が史上最多の29連勝を達成し、大きな話題となった。羽生善治竜王(47)への挑戦を目指し藤井七段が3回戦に進むのか、増田六段が昨年の借りを返すのか“リマッチ”に注目が集まっている。
藤井七段は昨年、6組ランキング戦に優勝し、同5組優勝の増田六段と1回戦で対戦。この際、藤井七段が勝利し、前人未踏の29連勝を達成した(2回戦で敗退)。今年は、藤井七段が5組、増田六段が4組と、それぞれ1つ上の組で優勝を決め、2回戦で顔を合わせることになった。
藤井七段は朝日杯将棋オープン戦で中学生初の優勝を果たすなど一気に七段まで昇段したが、対する増田六段も新人王戦を連覇するなどし、20歳にして六段まで昇段している。5人目の中学生棋士になるのではと期待されていた新鋭で、将棋界では2人の天才について「東の増田、西の藤井」と呼ばれている。
この対局の勝者は、各組の成績上位者によるトーナメントであと3連勝し、さらに別ブロックから勝ち上がってきた棋士との挑戦者決定三番勝負を制すれば、羽生竜王への挑戦権を獲得する。もし藤井七段が竜王位を獲得すると、昇段規定をクリアしその時点で八段に昇段が決まる。過去の最年少タイトル挑戦(17歳10カ月)、タイトル獲得(棋聖戦 18歳6カ月)は、いずれも屋敷伸之九段が保持しているが、藤井七段が挑戦や獲得した場合は、大幅な記録更新となる。
対局の持ち時間は各5時間。AbemaTVではこの対局を終了まで生中継する。
(C)AbemaTV