1997年のオフに近鉄から移籍し、1998年には移籍1年目にして横浜のリーグ優勝、さらには日本一にも貢献した中根仁氏(51)が、現在の横浜DeNAの優勝の可能性について言及。優勝するためには「ビッグイニングを作れるチームになる必要がある」と指摘した。

 近鉄では“いてまえ打線”、続く横浜では“マシンガン打線”。いずれも強打のラインナップに身を置いた経験のある中根氏は、98年には70試合に出場。得点圏打率.408という勝負強さを発揮した。そんな中根氏は「ビッグイニング」の重要性について、自らの経験から「大量得点以外の効果がある」と切り出すと、詳細を次のように話し始めた。

 「ビッグイニングを作ると、何よりチームに持続的な勢いがつきます。試合の中では相手の2番手、3番手の投手がマウンドに上がってくるので、必然的にチーム全体の安打数が増える。それがまた、次の試合に向けた勢いに繋がる。そうして生まれた好循環が、シーズンを通して持続され、ビッグウェーブになるんです」

 では、今の横浜DeNAの打線について、中根氏はどのように感じているのか?

 「個で見るといい選手がいるのに、チームとして相対したときに分が悪い。ラインナップ9人のうち、4人は打率が低く、アウトを計算できる選手なので『宮崎や筒香との勝負を避ける』という選択肢を与えてしまう。仮にクリンナップが出塁しても足が無いので、安心して後続との勝負に集中できる。それでは大量得点は望めません。また相手のマウンドには常にいい投手が上がっている状態ですから、若手の野手、代打陣はさらに苦しむことになります」

 ルーキー・神里や新外国人ソトの頑張りを称えた中根氏は、後半戦の巻き返しに向けたキーマンに梶谷と桑原の名前を挙げた。

 「彼らがスタメンに名を連ねることで長打力、さらに打線に厚みが増します。そうでなければ、後半戦も厳しい戦いが続くでしょう

 98年日本一の翌年、当時の日本記録となるチーム打率.294(7月1日時点、現在のチーム打率は.246とリーグ5位)を記録した打線との比較は酷な気もするが、今シーズン、ラミレス監督がこだわり続ける「8番・投手」の打順も含め、いよいよ得点を見据えた「再考」の時期にあるのかもしれない。

(C)AbemaTV


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