2015年度に日本で公開された映画の中で“年間興行収入No.1”となるメガ・ヒットを記録した『ジュラシック・ワールド』。そのシリーズ最新作『ジュラシック・ワールド/炎の王国』が、7月13日(金)にいよいよ日本上陸を果たす。今回筆者は、そんな本作をひと足先に、ユナイテッド・シネマ豊洲の体感型シアター4DXで鑑賞してきたので、体験してきた感想と、注目すべき点を紹介したい。

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 4DXとは、映画のシーンに合わせて動く座席や、顔や体に降りかかるミストをはじめとしたエフェクトにより、まるで物語の中にいるような映画体験を楽しむことができる体感型のプレミアムシアター。近年、日本国内で導入が加速しており、国内55劇場で導入されている(※2018年6月現在)。

 ちなみに、本作で監督を務めたハリウッド注目の鬼才J・A・バヨナは、「4DXがこの映画を観る1番良い方法!」と話し、マルコム博士役を演じたジェフ・ゴールドブラムや、日本語吹替え版キャストを務めた俳優の満島真之介も「4DXで絶対観たい!」とコメントするほど期待の声が上がっている鑑賞方法となっている。

 本作は、恐竜が放たれたテーマパークが舞台のアドベンチャー『ジュラシック・ワールド』の続編。火山噴火が迫る島から恐竜を救い出そうとする者たちの冒険が描かれている。恐竜と心を通わせる主人公オーウェン役にはクリス・プラット、「ジュラシック・ワールド」の運営責任者であったクレア役にはブライス・ダラス・ハワードと、前作に引き続き主要キャストは続投。前作の監督であったコリン・トレボロウが、本作では製作総指揮・脚本を務め、トレボロウと共に『ジュラシック』シリーズの生みの親、スティーヴン・スピルバーグが製作総指揮を務める。

 4DX版では、初端から度肝を抜かれる。本作では、ハリウッド4DXスタジオで制作されたという20以上ものオリジナル・エフェクト効果が駆使されているのだが、海の中を進む冒頭のシーンから、そのエフェクトのスゴさを思い知らされるのだ。

 筆者は実際に潜水艇で海の中を航行したことなどないのだが、座席が細かく震え、本当に“水中にいるような感覚”に。また、その海から上がってくると今度は、嵐を表現した本物の水しぶきや風が降りかかり、映画のディテールをしっかり感じ取ることができた。

 この、風や水しぶきが吹き荒れる“Rainstorm(嵐)”効果は、実は前作の『ジュラシック・ワールド』4DX上映では取り入れられていなかったという効果。その他、座席の背もたれから熱風が噴射される“Warm Air(熱風)”も新たに追加された効果となっており、大噴火に見舞われ危機に陥っているジュラシック・ワールドの世界観を臨場感満点で伝えてくれる。

 さらには、恐竜たちの呼吸音や足取りなどをエアーショット(空気の弾)やバイブなどで表現。耳元で恐竜の息遣いを感じると、怖がりの記者は、ビクッと身体を強張らせてしまうなど、常に緊張感MAXの仕上がりだった。

 個人的には、冒頭の雨で濡れた3Dメガネは、一旦外して拭くべきか、濡れたままかけ続けるべきか……といった点や、恐竜から飛んでくる謎の液体(ヨダレ?)をどう回避するか…といった、どうでもいいようなお悩みポイントも発生した今回の上映だが、終始『ジュラシック・ワールド/炎の王国』の臨場感を、目や耳、肌で味わうことができた。この4DXならではの演出を、皆さまにも是非体感してもらえたらと思う。

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取材・テキスト:平井あゆみ

(C)Universal Pictures

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