6月29日、30日の2日間、世界最大のプロレス団体WWEの日本公演が開催された。会場は両国国技館だ。

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(C)2018 WWE, Inc. All Rights Reserved.

以前から日本にもアメリカンプロレスのファン、WWEのファンは多いが、近年はヒデオ・イタミ(KENTA)、ASUKA(華名)、中邑真輔らの参戦によって、さらに注目度が高まった感もある。特に中邑はWWEの「祭典」レッスルマニアでWWE王座に挑戦するなどトップ選手として活躍中だ。

今回の両国2連戦にも3人の出場がアナウンスされていたが、その直前に予想もつかないアクシデントが発生してしまった。帰国直前、中邑が警察犬に噛まれてケガをしてしまったのだ。

レッスルマニア以降のヒールキャラを日本のファンに初披露することができなくなった中邑は、初日の大会中スーツに松葉杖という姿でリングに登場。

「この両国で、ロックスター、キング・オブ・ストロングスタイル、シンスケ・ナカムラのクリーンで正々堂々としたファイトを見せることができなくて、本当に悔しいワン!」

意外すぎる欠場、そして意外すぎるダジャレにファンがア然とする中、中邑に替わってのタイトルマッチ挑戦をアピールしたのはサモア・ジョーだ。ジョーの要求に中邑は「ノー・スピーク・イングリッシュ」のパンチライン。これにファンも大合唱で応えた。

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そこからジョーに松葉杖を蹴られてダウン、スリーパーを食らってアタフタと逃げ出した中邑。日本のファンにはレアな場面だらけで、試合がなかったのは残念とはいえ「何かいいもの見た」感も。

ダニエル・ブライアンvsザ・ミズ、そしてAJスタイルズvsサモア・ジョーのタイトルマッチも文句なしの熱戦。日本のWWEユニバースにとっては、中邑の欠場を補うだけの魅力が詰まった内容だったのではないか。

翌日にはヒデオ・イタミがミズに勝利。前日のシェルトン・ベンジャミン戦からの連勝だ。WWEとの契約後、ケガでの欠場もありなかなか納得のいくキャリアが積めていなかったイタミ。しかしこの連勝に、ツイッターでは「笑って日本公演を終えれるまで4年かかりました。2日間本当にありがとうございました」と感慨と感謝を綴っている。

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また王座奪取はならなかったもののASUKAも存在感を発揮。そしてメインの王座戦ではフェイタル3WAYマッチでAJ、ジョー、ブライアンが対戦した。3人とも日本マットで活躍した時代があるだけに、多くのファンが感情移入できる好カードだ。若き日を知る選手たちが出世した姿を見るのも、プロレスファンの醍醐味と言っていい。

この闘い、最後には中邑が乱入してジョーに得意のローブローを決めると、これがアシストとなってAJが王座防衛。試合後は中邑が「イヤァオ!」大合唱で大会を締め、溜飲を下げた。

また、この2日目には紫雷イオがリングで挨拶。WWE入団を発表した。新たな日本人スターの登場で、WWEを見る楽しみがまた増えたことになる。

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