グラビアアイドルで、AbemaTVの「妄想マンデー」出演などでもおなじみの白川未奈プロレスデビューを果たした。

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(才木とエルボーの打ち合いを展開、気迫の表情を見せた白川)

その舞台は「ベストボディ・ジャパンプロレス」旗揚げ戦(8月5日、品川ステラボール)。肉体美を競うコンテスト「ベストボディ・ジャパン」が新たに立ち上げたプロレス部門で、ベストボディの選手たちに加えコンテストの司会を務めてきたなべやかんも参戦。白川はベストボディにエントリーしたことから、レスラーとしてのデビューも決まった。

DDT協力のもと、選手たちは一から指導を受けている。最初はマット運動、受け身から。技を教わったのは練習を始めてしばらく経ってからだそうだ。いわば本格志向。ベストボディの選手たちはフィジカル面では文句のつけようがないだけに、期待値も高かった。

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(ロメロスペシャルを仕掛けるも決まったのは短時間。白川は筋力や技の精度も課題に挙げた)

大会はベストボディジャパンのコンテストと同会場での開催で、観客の多くはプロレスを見慣れてない。そのため試合前にはルール説明が行なわれ、場内実況も。その解説はDDTの“大社長”高木三四郎が務めている。レフェリーは選手を指導してきた大石真翔が担当した。

白川は第1試合に登場。東京女子プロレス中島翔子とタッグを結成し、“筋肉アイドル”才木玲佳&村松星美と対戦した。村松もベストボディの選手で、この日が初のプロレス。戴冠歴もある中島、才木との力量差は当然ながら大きかったが、そんな中でも白川は果敢にエルボーの打ち合いを挑んでいった。もともとプロレスファンの白川は「新人が見せるべきはまず気迫」という鉄則に忠実だったと言える。

またランニング・ネックブリーカードロップ、ジャンピングDDTといった技も繰り出していった白川。最後は才木のジャックハマーでフォールを奪われたが、東京女子プロレスの前シングル王者に最高の必殺技を出させたのは健闘の証明だ。

試合後、才木と抱き合い、涙を見せる場面もあった白川は「やる前は恐怖心しかなかったんですけど、実際にやってみたら痛いし気持ちいい! プロレス最高っていう気持ちです」とコメント。ベストボディジャパンプロレスは継続開催が決まっており、白川も「やるからにはチャピオンを目指したい。グラマラスストロングスタイル、GSSで頑張ります」と言う。

“プ女子部長”というニックネームも持つプロレスファンで、以前にもプロレス界からの誘いがあったという白川だが、レスラーをリスペクトしているからこそ躊躇してきたという。試合前の時点では、プロレスを続けるかどうかも決めていなかった。

レスラーとしての目標も、どんな試合をしたいのかも、簡単には口にしなかった。グラドルとしての話題性よりもスポーツ格闘技のバックボーンがないことに悩み、そこで精神的な支えにしたのが全日本プロレス・秋山準の著書だったという。そんな白川の「チャンピオンを目指す」は中途半端な気持ちではないだろう。

「試合をしてみたら、レスラーがどれだけ凄いことをしてるか、より分かりました。プロレスが好きになりすぎて困っちゃいますね(笑)。もう人生かけてやりたいです。私は(獣神サンダー)ライガーさんからプロレスに入ったので、ロメロスペシャルはリスペクトの表れ。これからもプロレスへのリスペクトをリングで表現したいです。もっと筋肉もつけたいし、技の精度も上げないと。ロメロスペシャル、一瞬しか決められなかったのが本当に悔しくて!」

次回大会は10月18日の新木場1st RING大会。来年からは月一回ペースの開催も視野に入れているという。大社長も「ここにしかないカラーがある」というベストボディジャパン・プロレス。その最初の軸が、白川のプロレスへの思いとレスラーとしての成長ということになるだろう。

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(ザ・ロックばりのピープルズ・エルボーを繰り出したなべやかん)

また、オフィス北野を退所し、新たなスタートとともにプロレスにチャレンジすることになったなべやかんは、メインの6人タッグに出場。大和ヒロシ&澤木一貴with木下智愛というチームでDDTの大鷲透&伊橋剛太&飯野雄貴と対戦した。

事務所の騒動はあったもののたけし軍団は継続しており、やかんにはメンバーとして体を張る姿を見せたいという思いもあった。体は小さいがパワーリフティング全日本選手権を制したことも。

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(メイン後には出場選手たちが記念撮影。DDTのレスラーだった谷口智一会長兼CEOも復帰を示唆している)

入場曲にはアンドレ・ザ・ジャイアントの「ジャイアント・プレス」を使用、小技を使って大きく出ると、コスチュームとポージングはザ・ロックばり。重量級(体脂肪率高め)の相手に大苦戦を強いられたが、ピープルズ・エルボーを決めて観客を沸かせてみせた。試合は大和が伊橋にフィッシャーマンズ・スープレックス・ホールドを決めて勝利。試合後、友人として呼び込んだ森嶋猛にボディスラムで投げ捨てられる謎の一幕もあったものの、やかんのマイクで大会は大団円に。

ベストボディ・レスラーたちはやはりまだまだリングに不慣れなところがあり、スタミナや試合運びも今後の課題。ただしパワーや“見せる”意識に関しては高いレベルと言えるだけに、経験を積むことでどう変化していくかを楽しみにしたい。

文・橋本宗洋

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