災害レベルとまで言われている今年の猛暑。総務省消防庁によると、4月30日~8月5日までの間、熱中症とみられる症状で緊急搬送された人は全国で7万1266人と、年間で最も多かった2013年の5万8729人を大きく上回っており、半数近くが65歳以上の高齢者だった。
先月25日、渋谷区恵比寿のマンションでは80代の姉妹が、5日には板橋区の集合住宅で夫婦とみられる80代の男女がそれぞれ死亡しているのが見つかっており、いずれも死因は熱中症が死因とみられている。東京都監察医務院によると、東京23区では112人の死者のうち、エアコンを使わずに亡くなった人が半数近くを占めているという。板橋と恵比寿のケースでも、部屋が閉め切られ、エアコンは作動していなかった。