将棋界の天才棋士・藤井聡太七段(16)と、女流棋界の第一人者・里見香奈女流四冠(26)が8月24日、棋聖戦一次予選2回戦で対局中だ。藤井七段が公式戦で女流棋士と指すのは、今回が初めて。2人はお互い、棋士養成機関である「奨励会」三段リーグ時代に対戦し、この時は藤井七段が勝利している。
藤井七段はデビュー以来の29連勝、最年少棋戦優勝など、数々の記録を樹立し、通算成績でも101局で86勝15敗、勝率.851と圧倒的な数字を残している。また今期も15勝3敗、勝率.833と昨期よりも高いレベルでの対局が続く中、変わらず8割を超える高い勝率を誇っている。
一方、里見女流四冠は、女流タイトル6つのうち4つを保持。直近では男性棋戦に登場し、村田智弘六段、増田裕司六段、福崎文吾九段に相次いで勝利。女流棋士としては史上最多タイとなる対男性棋士戦3連勝を成し遂げている。年齢制限により、奨励会からの四段昇段は果たせなかったが、男性棋士相手でも十分に対抗できる実力の持ち主であることは、証明済みだ。
男性棋戦には女流棋士も参加はできるが、どの棋戦も若干名であることは多く、また今回同様に一次予選などからの出場になっているため、今後藤井七段がさらに勝ち進むことが増えれば、なかなか実現しない「藤井七段VS女流棋士」という、非常に珍しい公式戦対局になる可能性は高い。持ち時間は各1時間。AbemaTVでは、この対局を終了まで生中継する。
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