豊島区の豊富な魅力をアニメーションで伝える、《東アジア文化都市2019豊島》プロモーション映像の制作が決定した。

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 2018年8月30日(木)に中国ハルビン市で行われた、「第10回日中韓文化大臣会合」にいて、中国 西安市、韓国 仁川広域市と共に、池袋エリアを中心に「国際アート・カルチャー都市」の街づくりを掲げている豊島区が2019年の東アジア文化都市に正式決定。

 《東アジア文化都市》とは、日本・中国・韓国の3か国において、現代の芸術文化や伝統文化、また多彩な生活文化に関連する様々な文化芸術イベント等を実施するもので、豊島区では「舞台芸術」「マンガ・アニメ」「祭事・芸能」の3つを柱として新規事業や、文化交流を、池袋エリアを中心に区内各地で展開していく予定で、2019年、2月1日開幕式典(@東京芸術劇場コンサートホール)、2019年、11月24日閉幕式典(@Hareza池袋 芸術文化劇場)を行う予定だ。

 そしてこの度、多くの方に本事業を知ってもらうため、豊島区の豊富な魅力をアニメーションで伝える、《東アジア文化都市2019豊島》プロモーション映像の制作が決定した。

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 豊島区在住の少女が、ある出来事をきっかけに、豊島区の歴史と様々な魅力を発見していく様子を描いた本映像は、実写を元にしたアニメーションの手法「ロトスコープ」を採用。実写映像は、『天然コケッコー』(07)では第32回報知映画賞・最優秀監督賞を最年少受賞し、近年『オーバー・フェンス』、『ぼくのおじさん』(16)、秋に山田孝之佐藤健出演の最新作『ハード・コア』の公開を控え、独自の作家性と娯楽性とをミックスさせながら様々な題材を撮り続けている映画監督山下敦弘が担当。

 そして、アニメーションを、『花とアリス殺人事件』のアニメーションディレクターで、昨年『甘木唯子のツノと愛』でマンガ家デビューを果たしたアニメクリエイター久野遥子が担当している。

 併せて、久野遥子の描き下ろし、イメージイラストも到着。山下敦弘 × 久野遥子、このふたりが持つ独特の感性が織りなすイメージ映像に、とにかく期待が膨らむイラストとなっている。

 なお、11月に行われる《東アジア文化都市2019豊島》シンポジウムでは、本事業の詳細発表と共に、本イメージ映像を初お披露目する予定だ。

山下敦弘(やました・のぶひろ)

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 豊島区と接してみて、街があってその上に人がいるというより、人々がいてその下に街が広がっている、そんなイメージが漠然と湧き、今回のアニメーション制作をスタートさせました。人間が生活し文化を楽しみ作り出していく、それこそが豊島区の持つ魅力なのではないと感じています。

 主人公の小さな女の子“しま子”が何気ない日常の風景でさえ輝いて見えることを知っていく今回の物語は、当たり前の風景だと感じてしまっている豊島区民の人にこそ観て欲しいです。視点をずらして日常を見るといろんな事が豊かに見える、そんな豊島区の持つエネルギーを表現出来たらなと思っています。

久野遥子(くの・ようこ)

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 豊島区というたくさんの人たちが住みながら現在まで変化し続けている街のプロモーションを、山下敦弘さんというすばらしい映画監督と一緒に制作する機会を頂けて本当に光栄です。実写を撮影する中でカメラに残るであろう山下監督の目線や街の息遣い、人々のディティールを一つ残らずアニメーションに反映できるよう力一杯がんばります。

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