将棋の王位戦七番勝負第5局が8月29、30日の2日間、徳島県徳島市の「渭水苑」で行われ、菅井竜也王位(26)が挑戦者の豊島将之棋聖(28)を133手で下し、成績を3勝2敗とした。これで菅井王位は昨年、羽生善治竜王(47)からタイトルを奪取したのに続いて、初防衛に王手をかけた。
 ここまでの4局は菅井、豊島、菅井、豊島とすべて先手番が勝利。第5局は菅井王位の先手番で始まったが、中盤以降に着実に優勢を築き、持ち時間も2時間残しての快勝となった。対局後は「(序盤は)あまり自信がなかったです。(終盤は)少し駒得していたので、正確に指せば勝てるかなとは思いました」と語った。第6局は神奈川県秦野市の「元湯 陣屋」で行われる。