持ち時間5分、1手につき5秒が加算される超早指し戦「AbemaTVトーナメント Inspired by 羽生善治」の決勝トーナメント準決勝(三番勝負)で、佐々木勇気六段(24)が羽生善治竜王(47)に2連勝し、決勝進出を決めた。羽生竜王は自ら着想した超速将棋で、天才棋士・藤井聡太七段(16)との対戦を目前に、準決勝で姿を消すことになった。
 自ら着想した、極限の集中力と直感を求められる超速将棋で、羽生竜王が新鋭の勢いをまともに食らった。若手有利と言われる早指しの中でも異質な今回のルール。それでもファンの予想は8割近くが“羽生勝利”だった。だが迎えた先手番で迎えた1局目、中盤の勝負どころで見せた小さな隙を若手注目株の1人、佐々木六段に的確に突かれて敗れた。