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8月31日、後楽園ホールにて「TAKAYAMANIA EMPIRE」が開催された。これは試合中のアクシデントで頸髄完全損傷となり、病院でリハビリ生活を送っている高山の支援活動「TAKAYAMANIA」のイベント。チケット販売も通常の形式ではなく、クラウドファンディングで行なわれた。

会見にも出席するなど活動の中心となっているのは高山の盟友・鈴木みのる。このイベントは「高山が戻ってくるリング」を作るものでもあると言う。

UWFインターナショナルでのデビュー後、さまざまなリングでトップファイターとして君臨してきた“帝王”高山だけに、この大会にも団体の枠を超えて人気選手が次々と登場。大谷晋二郎が勝利した第1試合の時間差入場バトルロイヤル、杉浦貴&里村明衣子vs佐藤光留&橋本千紘の男女タッグ対決など異色かつ豪華なカードが続く。杉浦と里村はノア・GHCヘビー級王者とDDT・KO-D無差別級王者のタッグだ。

さらには全日本プロレス社長・秋山準に男色ディーノがリップロックを決め、新日本プロレスは提供試合として永田裕志&成田蓮vs天山広吉&海野翔太のタッグマッチ。丸藤正道と組んだ木高イサミは高田道場で練習していた時代があり、所属だった佐野巧真とリング上で“再会”した。また控室では桜庭和志にも挨拶。「高山さんが縁を繋いでくれた」と感慨深げな表情を見せた。

セミファイナルは石川修司&火野裕士&HARASHIMAvs諏訪魔&浜亮太&樋口和貞。スーパーヘビー級の選手たちにDDTのエースが加わった一戦は火野と樋口のチョップ合戦を皮切りにド迫力の攻防。蒼魔刀でHARASHIMAが樋口を仕留めるまで、場内はひたすら沸き続けた。

鈴木曰く「これはただのオールスター戦、記念大会とは違う。全員が全力でやるのを高山に伝えようっていうものだから」。確かに(笑いの要素も含め)すべてが全力で、“顔見せ”程度で終わった選手はいなかったと言っていい。

メインイベントは鈴木みのる&NOSAWA論外&MAZADAvs太陽ケア&TAKAみちのく&近藤修司。高山が全日本プロレスに参戦し、「プロレスをやっていて一番楽しいと感じていた時間」だったと語っていたという時代のメンバーだ。「その頃のメンバーでメッセージを送れたら」と鈴木が言っていたように、選手も観客も全力でプロレスを楽しんでいるかのような試合だった。

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場外戦では実況席をも巻き込み、解説の佐々木健介、小橋建太が鈴木にチョップを見舞う場面も。最後は鈴木がTAKAをゴッチ式パイルドライバーで仕留め、エンディングでは出場選手全員がリングへ。過去に鈴木と抗争を繰り広げた選手もいたが、この日ばかりは関係なかった。すべては「高山のため」なのだ。

そして場内スクリーンで高山からのメッセージが流れ、「足で蹴る感覚がちょっと出てきたので、悪さばかりしている鈴木みのるの顔にビッグブーツできるのを楽しみにしています」という言葉に大喝采。最後は選手、観客全員で高山の決め台詞「ノーフィアー!」。

試合後の鈴木は「次も絶対やる。アイツが帰ってくるリングができたんで、客が1人だろうと2人だろうと、俺がアイツをぶっ飛ばすから。俺もやめてらんねえな。アイツが戻ってきた時、俺はトップでいるから」と力強く語った。

高山の闘いはこれからも続く。ファンやレスラーたちはそれを支え続ける。今大会は、あくまで「第1回」だ。

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