
いまブレイク中の高校生シンガー・崎山蒼志。シャツの第1ボタンまでしっかり留める、まさに純朴な少年、という容姿だが……ギターを片手にいざステージに立つと、その姿は一変。

おっとりとした雰囲気からは想像できない激しいギター演奏と個性的な歌声。動画がSNSで拡散されると、ネット上も騒然に。注目したいのは、自ら作詞作曲を手掛けているオリジナルソング。話題となっている楽曲「五月雨」は、なんと中学1年生のときに作ったという。 10代とは思えない独特の世界観に、ただただ驚くばかりだ。

さらに先月、崎山くんの歌う「五月雨」が初のリリース作品として配信。ミュージックビデオが公開されると、再生回数は140万回を突破。8月19日には、夏の野外音楽フェス「サマーソニック」の大阪公演に初出演し、コアな音楽ファンを魅了した。
今回『AbemaMorning』では、崎山くんに単独インタビューを敢行した。

現在、さまざまなメディアに出演している崎山くん。「ずっと、実感がないって感じですね。なんか、フワフワしている感じ」と答える姿は純朴な少年そのものだ。
そんな崎山くんは最近、学校では友達から「すごいじゃん」などと話しかけられるようになったという。崎山くんは「おーって感じ。うれしいですね」とにこやかにコメントした。

ゲスの極み乙女。の川谷絵音や、くるりの岸田繁もTwitter上で崎山くんを絶賛。そういった声も崎山くんの耳に入っていた。「いや、もう、ビックリというか。学校帰りに、友達と公園で遊んでいたんですよ。そしたら急に『すごいことになってるよ!』っていうLINEが入っていて。見たら『えっ、ウソでしょ……』という感じ」とそのときの心境を告白。「今も信じられていない、というところはあります」と反響に驚きを隠せない。

崎山くんの音楽のルーツは、出身地の静岡県・浜松市。音楽に目覚めたきっかけについて、崎山くんは「4歳くらいのときに、母がビジュアル系バンドが好きで。その映像を見て『カッコイイな』と思って。そのときに『ギターやりたい』と言ったら、おばあちゃん家の近くにギター教室があったので、そこに通い始めたのがきっかけです」と語った。
小学校6年生のときに作詞作曲を始めた崎山くん。これまでに作った楽曲は、300曲に及ぶ。類まれなる音楽センスの持ち主だが、学校の音楽の成績については「あんまりよくない」という。「楽譜とかがすごく読めるわけじゃないんです。ちょっと(音楽の)知識が足りないので(成績は)あまり高くないです。ド平均です」と意外な事実を明かした。

ブレイクのきっかけとなったのは、AbemaTV(アベマTV)のバラエティー番組『日村がゆく』だ。現役高校生がオリジナルのフォークソングで対決する企画で、崎山くんは見事優勝。このパフォーマンス動画がYouTubeで公開されると700万回以上再生され、一躍“時の人”となった。
【動画】本当に15歳…? 才能爆発の高校生・崎山蒼志が作った歌&ギターテクがスゴすぎる!#崎山蒼志 #日村がゆく #日村勇紀 #AbemaTV #高校生 pic.twitter.com/9wIve5vGjl
— AbemaTIMES (@AbemaTIMES) May 15, 2018

「最初は申し訳ないけど、この子がフォークソングを歌うのが想像つかない。それが、一発ギターをかき鳴らしたら、素人の俺でもうわーってなって。『この子はとんでもないんだなー』って思って。それで放送したら(反響は)あっという間でしたね」

今や、多くのメディアが注目している崎山くん。歌っているときと話しているときの印象の差について聞かれると「しゃべるのが、あまり得意じゃないんで。友達とクラスでしゃべっていても、話がまったく続かない。(話が)ストーンって切れて……」という。話すことよりも歌うという行為が、崎山くん得意とする表現方法なのかもしれない。
今回の単独インタビューでは『AbemaMorning』の即興テーマソングを作ってもらうことができた。テレビ朝日・田中萌アナが「テーマが“朝”ということで、ちょっとだけメロディーを作っていただくことってできますか?」と崎山くんにお願いしたところ、了承してくれた崎山くん。わずか30秒ほどで「あっ、なんとなくできました」と顔を上げた。

「不安のかたまりですけど、たぶん……」と言いつつ披露してくれたオリジナル曲は、崎山くんの世界観が凝縮されていて、30秒で作ったとは思えないクオリティだ。
現在、地元の高校に通いながら、歌手活動を行っている崎山くん。音楽界の若き天才から、今後も目が離せない。
(AbemaTV/『AbemaMorning』より)

