北海道を襲った地震によって起きた大規模停電をめぐる論調に対し、7日放送のAbemaTV『AbemaPrime』に出演した元経産省キャリアでコンサルタントの宇佐美典也氏が疑問を呈した。
 宇佐美氏は「全ての電力網を繋げて、足りなくなったら融通すればいいという議論をしたがるが、それではダメになった時のリスクも大きい。北海道と東北が完全に繋がっていた場合、東北まで停電になってしまった可能性がある。言いづらいことだが、今回、北海道が犠牲になることで東北や関東に影響が及ばず守られた側面もあるということを忘れてはならない。東日本大震災後、電力会社に任せきりにするのではなく、みんなで新しい電力システムを作ろうということを国民レベルで決断して、電力システムの制度を大きく変えて歩み始めているのに、誰かのせいにするだけではいけない」と指摘する。