将棋の王位戦七番勝負第6局が9月10、11日に神奈川県秦野市の「元湯 陣屋」で行われ、挑戦者の豊島将之棋聖(28)が菅井竜也王位(28)を165手で下した。これで対戦成績は3勝3敗のタイに。王位のタイトルは最終第7局の勝者の手に渡ることになった。
 第5局まで菅井、豊島、菅井、豊島、菅井と、全て先手番が勝利してきた今回のシリーズ。第6局で先手番だった豊島棋聖は、お互いが自玉をがっちり守り、大駒を交互に取り合うという展開の中、あまり時間をかけずにどんどん指してくる菅井王位に押されることなく、終盤で少しずつリードを広げた。「難しくてよくわからなかったです。自分の中でも形勢判断が揺れていました」と難解な将棋だったと振り返った。