13日放送のAbemaTV『橋下徹の即リプ!』で、橋下氏と国際政治学者の三浦瑠麗氏が自民党総裁選に注文を着けた。
橋下氏は「もちろん日本は大統領制ではなくて議院内閣制だから、国民は国会議員を選ぶまでで、その先に国会議員が総理を選ぶというのが建前。だけど党の力がこれだけ強くなって、その党の顔で国政選挙を戦っているんだから、そこで選ばれた人が次の選挙まではリーダーであるべきだ。そして勝ち続けている間はリーダーを続け、年齢的・仕事的に辞めたくなったときに交代すればいい。僕たち自民党員じゃない人は総裁選には投票できないし、ここで仮に石破さんが勝ってリーダーが変わってしまったら、去年9月の総選挙の意味が無くなってしまうと思う。やはり安倍さんで総選挙に勝ったんだから、次の総選挙で国民の意思が示されるまで続けてもらわないと」と自民党総裁選の実施そのものに疑問を呈した。
さらに「任期」という考え方についても「地方議会の中には、4年間できるところを1年ごとに議長が交代するところもある。これは4人にチャンスを与えるため。昔は利害調整型のそういうリーダーでも良かったが、今は方針を示してリーダーシップを発揮しなければいけない状況。1年や2年で任期を区切るのはおかしいと思う。トップや代表に任期が必要なのは非民主主義の国。選挙があるなら選挙で決めればいい。だから維新には代表の任期を設けなかった。そしたらメディアは一斉に"橋下の独裁制が現れた"と批判した。逆だ」と指摘した。
三浦氏は「昔は自民党の中でたらい回しにしてきたから、"そろそろ俺が"みたいに独裁を阻むのが派閥的にも心地よかったんだと思う。ただ小選挙区制を導入してからは、やはり総裁の意味合いが変わってしまった。レームダック化を防ぐという意味はあるが、タイミングは変だ。総裁選でのポイントは、誰の下で戦えば次の参院選に勝てるのか、ということ。それを考えれば、石破さんの方が多く取れるだろうし、参議院選挙で自民党が議席を減らしてからやった方が良かった。それでも安倍3選は堅く、トリプルスコアになるという見方まで出ている。これは一体なんなんだろうと。これが今の"一党多弱問題に繋がってくると思う」との見方を示し、「結局、政策だけでなく"信頼"ということまで挙げていることから、石破さんは安倍さんのことが嫌いなんだと思う。本来、二人の一番の違いは対米自立の度合いで、それは憲法問題にも響いてくる。であるならば、もうちょっと時間を取って、安保と憲法のディスカッションをしてほしい」と訴えていた。(AbemaTV/『橋下徹の即リプ!』より)