映画『あの頃、君を追いかけた』の完成披露試写会が、18日東京・TOHO シネマズ六本木ヒルズにて開催され、主演の山田裕貴が涙するハプニングがあった。
10月5日より全国公開される『あの頃、君を追いかけた』は2011年に台湾で公開された同名映画のリメイク版。純粋な主人公・水島浩介とクラス1の優等生・早瀬真愛の恋模様を描く。舞台挨拶には主演を務めた山田のほか、ヒロインの齋藤飛鳥(乃木坂46)、2人の同級生役の松本穂香、佐久本宝、國島直希、中田圭祐、遊佐亮介、監督の長谷川康夫が登壇した。
まず、主演の山田が、「皆さんに観てもらえる日を待ちわびてました。台湾版のリメイクではあるんですけど、台湾の人口の十分の一の方が観たという大ヒット作品のリメイクということで、ものすごく楽しみにしてましたし、プレッシャーもありました」と語る。続けて、「撮影を通してなによりこの6人と、監督さんとスタッフさん、本当にみんなのことが好きになって。『どうかこの映画が報われてほしい』とすごく思いながら撮影に臨んでました。1年間ずっとこの日を待ちわびていたというか、思い入れがすごいです。みんなの顔を見るだけで涙が出そうになるというか」と話してから、共演者および監督に対し「僕と一緒にやってくれてありがとうございました」と口にした。
またこの日、28歳の誕生日を迎えた山田にサプライズも。司会者からこの話題を切り出されると、山田は「(スタッフから)『28日に完成披露あります』って言われて、絶対何もないわけないよなって思ってて、『えっ!』とか驚けばいいのかななんて思ってて。正直に言います、バレバレ(笑)」と笑う。すぐさま共演者から「気づかないフリして!」とリクエストが入ると、山田は気持ちを切り替えて「えー! 嘘!」と喜んでみせた。舞台にバースデーケーキが登場すると、共演者1人1人が山田に食べさせてあげることに。大トリの齋藤は一口では食べきれないほどのサイズを山田の口へと運ぼうとする。これに山田が「飛鳥ちゃんって多分Sだよね」とコメントすると、斎藤は「違いますよ」と否定した。
さらにサプライズの第2弾として、台湾版の監督を務めたギデンズ・コーからの動画メッセージが公開された。山田の演技に感動した旨がVTRで伝えられると、山田は「やべぇな…」と一言。それから「うれしいっす…。喋れなくなっちゃうな。台湾版もすごく素敵で台湾版があったから日本版のリメイクをやらせてもらうことができて。素敵な仲間たちに会えて。本当にみんなが報われる映画になればいいなって。自分が主演だからって思いは一切なくて、みんながこの先この映画をやったことで活躍できる場が増えればいいなと思って、そういう映画にしたかったので。こうやってみんなに祝ってもらってうれしいです」と涙ながらに語った。
最後に山田は「皆さんに観てもらえることが映画にとっては1番幸せなことで、僕たちにとっても幸せで。こうやってお客さんが集まってくれることに本当に感謝しております」と客席に気持ちを伝えてから、「主人公の浩介が劇中で『すごい人間になりたい、俺がいると少しだけ世界が変わる人間に』って言うんですけど、僕もずっとそうやって生きてきたので。この映画でみんなの世界とか、お客さんの世界とか自分の見える世界とか、そういうのを変えられる作品になればいいなって心から願ってます。だからこそ皆さんがこの後、劇場を出たあと、『良かった!』って言ってくださったら、1番うれしいです。みなさんの世界を少しでも変えられたということなので。そういう声が少しでも広まることを僕は信じています」と熱い気持ちを明かして、この日のイベントを締めくくった。