
サブカル・成人雑誌の分野で異彩を放ち続けてきた出版社「ミリオン出版」が11月末日に親会社の大洋図書に吸収合併されて消滅することが明らかになり、大きな話題を呼んでいる。
1976年に大洋図書の関連会社として設立された同社は70~90年代にかけて、SM専門誌『S&Mスナイパー』、暴走族雑誌『ティーンズロード』、元祖ギャル雑誌『egg』などを次々と創刊。個性的なラインナップで人気を集めていたが、出版不況により月間発行数は激減。現在は数誌の定期刊行物しかない状況だったという。

コンビニエンスストアにも置かれ人気を誇った「実話ナックルズ」元編集長・久田将義氏は「色んなことがあったが、育ててくれたし庇ってくれた会社。やんちゃな会社だったが、なくなるのは寂しい。当時の上司と話をしていたが、僕もアウトローの取材をする時に"ミリオン出版です"と言うと、向こうも"あぁ、ミリオン出版ね"と言ってくれた。スタッフとか先輩のおかげだし、それがなくなるのは寂しい」と話す。
「思い出に残っているのは、ナックルズがあまり知られていなかった頃、『八つ墓村』のモデルとなった津山30人殺しの犯人の墓を偶然に見つけたことがあった。そこからちょっとずつ少し知られてきた。アウトローやエロを追求してはいるが、一応は本当か本当でないかを精査しながらやっている。都市伝説も取材するが、ちゃんとした事実に基づいて都市伝説があるという前提で取材をしてきた。紙からネットに移行していると言われているし、アウトプットを工夫しないといけない過渡期に来ているが、みんなそういう分野に興味はもっていると思う」。
8bitNews主宰の堀潤氏も「漂白されたメディアにはない猥雑性や、失った"ハレとケ"の文化を思い起こさせてくれた貴重な存在だった」と残念そうな様子を見せていた。(AbemaTV/『AbemaPrime』より)
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