東大卒のプロゲーマーとして、TBS系「情熱大陸」でも特集されたときどが、番組出演後に予想以上の反響を受けて「ありがたいですね」と喜ぶ一方、自分自身については大きな変化はなく冷静であると語った。
ときどは、AbemaTVのゲーム番組「勝ったら100万円！SFV AE 賞金首」にレギュラー出演中。日本でeスポーツが盛り上がりの兆しを見せる中、東大卒プロゲーマーで、かつ海外の大会でも優勝歴があることから、各メディアからの出演依頼も増えている。このことについてときどは、「本質的にはメディアでの露出が増えるとそれで満足しちゃうタイプなんですよ。そして満足しちゃうと、ゲームやらなくなっちゃうと思うんです。だからあまり（メディア出演など）やらないようにしようと思ってます」と、意図的に露出をセーブしているという。
近年の日本におけるeスポーツの盛り上がりについても、ときどは冷静に分析している。特に、プレイヤーの視点から成功のための持論を展開し、「プレイヤー側の多くは“準備不足”なんです。今成功しているプレイヤーを見ると、“準備”ができている人たちなんです」と多くのプレイヤーに準備が足りないと指摘した。この“準備”について改めて聞かれると、ときどはこう答えた。
ときど 昔のプレイヤーは、ゲームがうまくても何にもならない世界だった。ただプレイしただけで、影響力を世間、社会に出せるわけじゃなかった。ゲーマーなんて、現実世界で全然褒められたもんじゃないから、自分の主張は想像の中ですごい準備するだけだったんですよ。もしこれが将棋やテニス、プロ野球なんかの世界だったら、トッププレーヤーはいろんなことを発信できるじゃないですか。ゲーマーにはそんな場は用意されていない。妄想で主張でもしなきゃやってられないような状況の中でプレイしてたと思うんですよね。だから、いざメディアの後押しが来ている今このときに、答え（主張）を準備できているんです。これまで妄想の中で考えてきていたから。
近年の盛り上がりを一過性のものにしないために、常に自身の考えを持って発信していくこと。ときどが熱く語るのはその重要性だ。自身もプロゲーマーとして観客を魅了していくことを第一に考えている。そのために、今現在のメインタイトルであるストリートファイターVにおいてトップ中のトップ、最強になることが当面の目標なのだと語った。
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