モデル兼プロ雀士の岡田紗佳が、麻雀プロリーグ「Mリーグ」誕生に際して、麻雀プロの見え方について、モデルらしい持論を展開した。17歳の時に、non-noモデルオーディションでグランプリを受賞。以来、芸能界で活躍しながら、2017年に日本プロ麻雀連盟のプロテストに合格。現在はプロ雀士としても活動し「何かしらの形でMリーグに携わっていきたい」と考えている。そんな岡田にはMリーグを盛り上げるためにやってみたいことがあるという。
8月7日のドラフト会議では、7チームで各3人、計21人が指名を受けた。Mリーガーたちは、各チームそれぞれ用意するウェアを着て対局に臨むことになる。「男性プロのほとんどはスーツで対局。それはそれで好きだったんですけど、Mリーグではスポーツウェアを着るので、チームそれぞれの個性が出るのが面白い試み」と麻雀の新しいイメージ構築につながると捉えている。「見た目に関して、今までそれほど気にしている麻雀プロは少なかったと思うんです。そういった部分に関しても、プロ意識は上がっていくんじゃないかな」とモデルならでは視点で注目している。
ちなみに女性が麻雀しやすい服装は、袖が邪魔にならないことが絶対条件だという。「とくに大きい袖口だと牌に当たって倒してしまうんです。あと暑さ調節は必須です。男性プロと対局していると、周りはスーツだけどこっちは半袖。そうなると空調で大げんかに(笑)。だから私は夏でも1枚羽織れる服を持っていくようにしています。あとはお腹を締めつけ過ぎない服を着るといったところですね。対局中はずっと座っているので」と対局動作をスムーズに行える楽な服を選んでいるそうだ。
対局中の座り方に関しては思うところがあるという。「麻雀ってどうしても手元を見るので、みんなどんどん猫背になっていくんです。ピンと背筋を伸ばすだけで、見られ方ってだいぶ変わってくるものです。自分も猫背になってしまう時もあるんですけど」と、立ち居振る舞いのプロフェッショナルからは鋭い指摘もあった。
「麻雀だけで個性を伝えるってすごく難しいんですよ。だから多井(隆晴)さんみたいに解説で面白トークをするとか、白鳥(翔)さんみたいに奇抜な髪色にするとか。何かしら麻雀を打つ以外で人に勝てるところを見つけて押し出していくことが大事。もちろん麻雀は一番頑張らなきゃいけないんですけど」と、これからは個性を打ち出すセルフプロデュース力が求められると見ている。
「今回ドラフトで選ばれた人たちにもすごい重圧がかかっていると思うんですけど、どうにかMリーグを成功させて、麻雀界に新たないい風が吹き込んで欲しい」とし「今後、衣装面のお手伝い等、私なりに出来ることがあればサポートしていきたい」と、選手という立場だけではなく、モデルとして磨き上げてきた自身の個性で、何かしらのバックアップをしていくつもりだ。今後もしかしたら、“岡田紗佳プロデュース「Mリーグ」ウェア”なんてこともありうるかもしれない。【福山純生(雀聖アワー)】
◆岡田紗佳(おかだ・さやか) 1994年、東京都生まれ、O型。ファッションモデルにして日本プロ麻雀連盟初段。6歳から12歳まで中国の祖母の元で暮らし、その時に麻雀牌に触れる。異名は「完全武装アフロディーテ」。
◆Mリーグ 1チームが各80試合を行い、上位4チームがクライマックスシリーズ(プレーオフ)に進出するリーグ戦。開幕は10月で翌年3月に優勝チームが決定する。優勝賞金は5000万円。ルールは一発・裏ドラあり、赤あり(各種1枚ずつ)。また時間短縮のために、全自動卓による自動配牌が採用される。
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