レジェンド格闘家の推薦選手たちが出世をかけてトーナメントで闘う「格闘代理戦争」3rdシーズン・女子MMA編(AbemaTV)に、シュートボクシング王者・MIOが登場する。指導を担当するレジェンド格闘家は、番組初参加となる“修斗のカリスマ”佐藤ルミナだ。
MIOは女子格闘技のトップランナーであるRENAの妹分として知られ、10代でデビュー。シュートボクシング女子の48kg級戦線でトップを張ってきた。今回はMMA初挑戦だが、立ち技での実績からすれば優勝候補筆頭と言っていいだろう。
ルミナのジム「roots」でルミナと対面、初の練習を行なったMIOに、番組への意気込みを聞いた。
――今回MMAに挑戦することになっての率直な心境はいかがですか。
MIO もともとRENAちゃんが(MMAで)闘う姿を見て興味があったので「嬉しい」っていうのが一番です。「私もチャレンジできるんだ」って。
――新しい挑戦になります。
MIO めちゃくちゃ新鮮ですね。最近は普段の練習で何が正解か分からなくなったり悩むことが多かったので、いいチャンスだと思います。自分が変われるチャンス。
――シュートボクシングではやれるだけのことをやってきたからこそ、新しいモチベーションが必要な時期だったのかもしれません。
MIO ここ数年間なかったくらいワクワクしてます。小学校2年生で格闘技を初めて、その時に戻ったような感覚です。
――寝技など、慣れないことをやる不安は?
MIO それはないというか、楽しいですね。練習してみると当然難しいんですけど、そのぶん楽しかったし刺激的でした。
――いま考えている、MMAでの理想とするスタイルは?
MIO やっぱり打撃で決めたいっていうのはあります。RENAちゃんは運動神経がいいし、すぐに反応できるしカッコいいじゃないですか。憧れますね。
――飛びつき十字を極めたり、オールラウンドですよね。
MIO それは私には難しいかなって(笑)。なので打撃をしっかり見せたいです。
――RENA選手とのタイプ、個性の違いは自分ではどう感じていますか?
MIO 昔からなんですけど正反対なんです。RENAちゃんはなんでもできちゃう。頭もいいし。私は言われてもすぐにはできないし、地道に、人の倍やらないと自分のものにならないタイプなので。
――デビューが早かったから早熟タイプに見えますけど、実は子供時代からの積み重ねだと。
MIO はい、反復して身になるタイプです。
――この「格闘代理戦争」は新人発掘の番組ですが、MIO選手の場合はMMAでは新人でもシュートボクシングのプロとしての実績があります。「負けられない」と「一からのチャレンジ」どちらもあるかと思いますが。
MIO その両方です。MMA初心者としてチャレンジする気持ちでもあるし、でもシュートボクシングのチャンピオンとしてのプライドも持ってます。負けるわけにはいかないです。でも両方の気持ちでできるのはちょうどいいバランスだと思います。
――「格闘代理戦争」2ndシーズンではONE Championshipとの契約が特典でしたが、海外の舞台については?
MIO 今まで考えたこともなかったんですよ。今になって「そんなのがあるんだ!?」っていう状態で。
でも私はシュートボクシングの選手なのでそれ有り気なのは変わらないです。
全部シュートボクサーとして獲りにいきます。
――単に番組出演というだけでなく、選手生活の大きな変化になりそうですね。
MIO 自分自身、何か変えなきゃと思っているので目の前に来るチャンスは全部掴み取ります。
――今日の練習でオープンフィンガーグローブを初めて着けてみた感触はいかがですか。
MIO 薄いので打ち応えありますね。これでフルスイングで人を殴ってみたいですね。「どんなふうになるんだろう?」って(笑)。