9月28日に開かれた熊本市議会の定例会で、質疑の際にのど飴を舐めていたとして議会退席を命じられた緒方夕佳市議が一連の騒動について心境を語った。
緒方市議はこの日、風邪のため咳が止まらないということから「お聞き苦しくないように」とのど飴を舐めながら議場へ。しかし、他の市議からは「議場は神聖な場所で、品のない行為」「常識の範囲がある。本人の謝罪が必要じゃないか」と批判の声が上がり、会議規則に「飲食」についてのルールはないものの、議会は会議規則の「品位の尊重」に触れるとして出席停止の懲罰を下した。
この件について、市民団体が熊本市議に「のど飴は医療行為である」と抗議を行ったほか、海外では緒方市議が生後7カ月の長男を連れて議会に出席した騒動も踏まえ「柔軟性を欠いたエチケット、規則、上下関係で、がんじがらめに束縛された社会に光が当たった」(英デイリー・テレグラフ電子版)と報じられるなど、物議を醸している。
今回の騒動について、3日放送のAbemaTV『けやきヒルズ』に電話出演した緒方市議は「市民の方々から出た議会をより良くしていくような請願に関する質疑を行う中で、質疑をスムーズに行うために必要な措置としてのど飴を口に含んでいたことが問題になった。もっと重要な案件に集中できなかったことは非常に残念」とコメント。当日は、風邪のため咳が出始めると止まらないような状態だったという。
また、周囲のサポートが得られなかったことについては、「市民の方々から出ていた請願が、議会できちんと質疑されないまま不採択になっていた。それを『おかしい』と私1人だけが疑義を唱えているような状況で、すでに私の質疑に対してヤジが飛んでいた。前回、長男を連れて議会に出席した影響もあると思う」と説明した。
一方、市議会の今後の展望は悪くみていないといい、「今もしかしたらネガティブに見えるかもしれないが、これら一連のことは議会に変化が起きているということだと思う」と述べた。
(AbemaTV/『けやきヒルズ』より)
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