K-1、MMAに続き女子MMA編として行なわれるAbemaTVのリアリティ番組「格闘代理戦争 3rdシーズン」に、予想を超える強豪選手が参戦することになった。
(強力な師弟コンビを組むルミナとMIO)
それはシュートボクシング女子のトップ選手であるMIO。RENAの妹分として知られ、女子ミニマム級(48kg)のタイトルも持つ。
今回、選手としての新たなチャレンジとしてMMAに挑むことになり、「格闘代理戦争」のトーナメントで優勝を目指すMIO。番組はレジェンドファイターの推薦選手が闘うという形式で、MIOは“修斗のカリスマ”佐藤ルミナの推薦で出場する。
試合に向け、ルミナのジム「roots」で行なわれた初の練習では、まずボクシンググローブを着けてのミット打ちでMIOの武器である打撃の力を確認したルミナ。
続いてグラウンドの状態から手をつき、足を引いて立ち上がる基本の動き「柔術立ち」を指導していく。番組収録ではあるが練習は練習。あくまで基礎から徹底する形だ。カメラはひたすらそれを追っていく。
さらに組み付きにきた相手をさばく練習、タックルで倒されたところから立ち上がるスパーリング形式での練習へと続く。シュートボクシングは首相撲、投げ技も有効なため組み技もある程度は慣れているMIOだが、グラウンドはまったくの初体験だけに四苦八苦。それでも貪欲に技術を吸収していく。タックルを切る動きも、ルミナは細部にわたって指導。
(オープンフィンガーグローブでのミット打ち。薄いだけに打ち応えがあったという)
練習後半では、いよいよオープンフィンガーグローブを着用。ルミナのミットにパンチ、蹴りを打ち込みつつ、合図に従ってタックルを切る動作、仰向けから立ち上がる動作をランダムに行なっていくMMA用ミットだ。
ここでは、打撃に集中したところでディフェンスに意識を切り替えるのに苦労していたMIO。MMAでは打撃で攻め込んだところにカウンターでテイクダウンされることもあるだけに、打撃という圧倒的な武器を持っているからこそクリアしなければいけない要素だ。
(組み技の練習には苦労していたが、ルミナは気持ちの前向きさに可能性を見出していた)
最後はリングでのスパーリング。さすがに相手に圧倒され、マウントポジションで攻め込まれたMIOだが、ルミナはそこで気力が萎えず、目をギラつかせていたことを高く評価した。
「難しいですね」と言いながらもイキイキとした表情を見せたMIO。ルミナは「ウチに入らない?」、「ちょっと前までのRENAよりもいい」と、そのポテンシャルを高く評価していた。ただ「RENAは最後の伸びが凄かった」とも。ではMIOは今後の練習でどれだけ強くなるのか。MMAという新しい道でどんな活躍を見せるか。「格闘代理戦争」は単なる番組への参加ではなく、格闘家としてのキャリアを左右する大きなチャレンジとなる。