歌手で作詞家のTRUEが、歌手としてキャリアを積むにつれてアニソンに対する考え方が変化してきたことを明かした。かつてTRUEが抱いていた「アニソンシンガーはこうあってほしい」という理想について、声優の緒方恵美は「すごく誠実だったんだね」と感心していた。
![アニソン歌手・TRUEが抱いていた“理想のアニソンシンガー像”とは? 緒方恵美「誠実だったんだね」](https://times-abema.ismcdn.jp/mwimgs/1/2/724w/img_12a4ac3217538b1aaa7819c063b1b832554416.jpg)
10月8日に生放送されたAbemaTV「声優と夜あそび」に出演したTRUEは、MCを務める声優の緒方恵美、内田彩と“TRUEの5つの秘密”をテーマにトークを繰り広げた。その中で、放送中のTVアニメ「転生したらスライムだった件」のエンディングテーマである最新曲「Another colony」(11月7日発売)のお気に入りのフレーズについて問われると、TRUEは「サビの最後の『負けちゃいけない』というところが一番気に入っているフレーズです」と即答。TRUEは「もちろん作品のイメージに沿ったものではあるんですけど、自分自身のことを歌った楽曲でもあるんです。ランティス(所属レーベル)での周囲の環境が一新されて、みんなのテンションが高い中で生まれた楽曲だったので、自然と『負けちゃいけない』という気持ちが湧いてきました」と楽曲に込めた思いを熱く語った。
TRUEは「5年間やってきて、自分の音楽に対する思いや“アニソンとはなんぞや”という思いが変化してきたんです。そんな今だからこそいいアニソン、いいタイアップ曲が作れるという自信があります」と語っており、自身のアニソンシンガーとしての成長を実感しているらしい。緒方が「どのように変化してきたんですか?」と問いかけると、TRUEは「小学生のころからずっとアニメを見て育ってきたので、アニソンシンガーはこうあってほしいという気持ちが強くて。とにかく強くて正しくて、綺麗でキラキラしていて……」とかつて抱いていた憧れを回想。さらに「だから自分も常に元気で明るいアーティストじゃないといけないと思っていたんですけど、憧れていた存在って追えば追うほどすごく遠くて。そこに届かなくて必死で手を伸ばしている自分を、音楽に変換してもいいんじゃないかって思えたんです」と心境の変化を明かすと、緒方は「すごく誠実だったんだね」と真摯にアニソンと向き合うTRUEの姿勢に感心しきりだった。
穏やかな表情で「ちょっと肩の力が抜けたのかもしれないです」と語ったTRUE。緒方が「どんな芸事でも、その世界に足を踏み入れるまでは勝手なイメージを押し付けたりすることもあるけど、進めば進むほど自分が全然足りていないことが見えてきますよね」と応じると、TRUEも「まさにそうですね。足りない自分も受け入れなきゃいけないし、足りない自分に作れない音楽もあるので、そう思うようになってからはすごく楽しいです」と笑顔で同意していた。
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