世界中から多くの観光客が訪れる大阪・新世界からもほど近い、西成の「あいりん地区」。1泊1000円前後の簡易宿泊所が建ち並び、日雇い労働者たちが仕事を求めて集まる"日本最大のドヤ街"だ。
かつてのあいりん地区といえば、かつて違法な屋台が並びドラッグなどの売買も横行、歩道には不法投棄されたゴミが溢れる危険な場所だった。そんな状況を何とかしたいと大阪市は2012年に「西成特区構想」を打ち出す。2015年には警察による一斉摘発も行われ、犯罪の温床と言われた「闇市」も姿を消していた。それから3年、星野リゾートもアミューズメント施設を備えたホテルを開業する予定となった今でも、あいりん地区には闇市が残っていた。