海賊版サイトの対策をめぐって、インターネットサービスプロバイダー(ISP)によるアクセスの遮断(ブロッキング)の是非が議論される中、BuzzFeed Newsが『漫画村』が利用していたCDN(コンテンツデリバリーネットワーク)事業者の米Cloudflare社が契約者情報を開示したことを報じ、大きな話題を呼んでいる。
この問題に関しては、政府が知的財産戦略本部に設置したタスクフォースで議論が続けられており、運営者特定は困難との立場からブロッキングの導入も検討されてきた。この前提が崩れかねない事態に、Cloudflare社に情報開示を求めた山口貴士弁護士ら専門家からはブロッキングの再検討を求める声も上がっている。
憲法が保障する「通信の秘密」を侵す可能性があるとして、導入に反対する声も根強いブロッキング。今夜放送の『AbemaPrime』には、これまでブロッキングを容認してきたカドカワの川上量生社長と、法改正や体制整備による抜本的な対応を訴える国際大学Glocom客員研究員の楠正憲氏を招き、議論する。放送は夜9時から。